「愛なき…」

僕がポルノグラフィティを聞き始めたのは、当時中学生で友達がベスト版レッドとブルーを持っていたことから。その時は、他のアーティストと並列に近かったんだけれど、昔のアルバムとか掘り下げていったらどんどんハマってしまい、高校生からお小遣いがちょこっと増えたこともあって、ハネウマライダーからはリアルタイムでコンプリートしています。

そんな中、僕の中で唯一無二として存在し続ける曲が「愛なき…」

もともと好きな曲ではあったのですが、他の好きな曲とやはり並列だった中で、抜き出たのは「横浜ロマンスポルノ06」。当時ライブには行けなかったのだけれど、ライブDVDを見て、なんじゃこりゃと衝撃を受けました。

あの照明、静かな中始まるギター(チャララララララーン、チャッチャーラララーラーン、チャラーララーララーラー、チャッチャチャラララララララーラ)から一気にベースライン(ドゥーンドゥーンドゥーンドゥーン)が入ってくるあたりのギターとベースの絡みがもうかっこいい(笑)。
特にいいと思えるのは2番ABメロからサビにいかずにギターソロからのCメロ。晴一さんの絡み付くようなギターソロの絶頂のまま、昭仁さんの歌が入ってきて、その後ろで絡み合うギターとベース。もうこれ!これですよ!ここだけでもう最強なんです(笑)。そのまま「熱よ冷めないで」という歌詞、一瞬真っ白になる情景と音、そこからラストサビに。
この一連が、もちろん音声としてでもいいんだけど、あのライブでは雰囲気とかも相まってめちゃくちゃに良かった。ここから僕の中でのポルノグラフィティNo1は「愛なき…」と、迷うことなく言うようになりました。

ポルノグラフィティって、爽やかな曲も多いけど、ちょっとエロいというか大人な感じの曲がまたいいじゃないですか?あと、ダークな曲も。その中で、やはり純愛的なことを追いかけている。「愛なき…」っていうのは、その最たるだと思ってるんです。
サビの「愛なきこの時代に、君をこんなに愛する」っていうのは本当にポルノグラフィティらしさが出てる。一度この世界を闇の局面から見るんです。「愛なきこの時代に」と。でもそんな中で僕は「君をこんなに愛する」。こんなにダークで大人な歌詞なのに、歌詞全体を通してこの主人公の真っ直ぐさ、そしてだからこその苦悩が伝わってきます。「僕は言うよ優しく言ってあげる。出会うため生まれてきたんだ」。この歌詞、主人公の苦悩がまた、前述の通りギターやベースと絡み合って全体として激しく伝わってくる。
この曲は最終的に「愛なきこの時代に何が待っているだろう」「もう二度と帰さないで「孤独だ」と自分を蔑んだ闇に覆われた場所へ」というところで終わってしまっています。主人公がこのまま幸せになっていたらうれしいなと思う反面、また闇に覆われるんだろうなとも思ってしまいます。辛い世の中だね。笑

語彙力がなくて全然伝えられてないような気がしているのですが、気づけば2007年から12年間もこの曲がめちゃくちゃ好きと言い続けているので、少しでも感想が書けてよかったです。

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