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石丸氏が言及した一夫多妻制は、見えない形ですでに広がっている


都知事選以降、一躍時の人となっている石丸伸二氏。今日のYahooニュースでは、一夫多妻制に言及ことで話題になっていた。

Xやヤフコメでは一夫多妻制について否定的な声が多いようだが、実は一夫多妻制は「時間差一夫多妻制」として、密かに日本社会に広まりつつある。

「2019年の実績でいえば、「再婚同士」37%、「再婚夫×初婚妻」37%、「初婚夫×再婚妻」26%である。つまり、「再婚妻×初婚夫」の組み合わせだけが少ない。「再婚妻×初婚夫」に対して「初婚夫×再婚妻」は常に1.4倍近く差がある。要するに、離婚したバツあり男は未婚女性と再婚する割合が高いということだ。そうすると、未婚女性の絶対数だけが減ることになる。

離婚再婚を繰り返す「時間差一夫多妻男」のカゲで生涯未婚の男たちが増えていく(荒川和久)


上方婚(経済力やステータスで上位の異性を指向すること)は女性のサガなのだから、女性の社会進出が進めばお眼鏡にかなう男性が減るのは自然なこと。その帰結として、一人の男性が結婚と離婚を繰り返す「時間差」一夫多妻制が広がっている。
また結婚に至らないため統計こそないが、経済力や容姿に秀でた一部のハイスペック男が女性人気を総取りする現象等は、マッチングアプリでも顕在化している。

女性の社会進出はこれからも進むだろうしそれは止められないのだから、こうした現象を追認する形で「時間差ではない」一夫多妻制の合法化を検討するのは、少子化の防止策として論理的には間違っていない。

人間はいつも自分の生きた時代、生まれた国の価値観に時代や国を超えた普遍的な正しさがあるように誤認するけど、決してそんなことは無い。

一夫多妻制も、当人たちが合意をとれていれば問題ないのだから、現代において一夫多妻制を同意している国の制度や合意形成(当人たちの)を学んでみるのは建設的と言えるだろう。
現実的には一夫多妻制はイスラム教の国に多く、越えなければならない壁は結婚にまつわる制度にとどまらないだろうから、そのまま導入することは考えにくいが。

しかしながら、遠い将来、一夫多妻制に今より少し近づいた婚姻制度が導入されるというのは、それほど荒唐無稽な話とは思わない。


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