地下格闘技

何を初めて書く記事にしようか迷ったのですが、僕が裏モノに興味を持つきっかけになった友人Kから聞いた地下格闘技の話から書こうと思います。


みなさん、刃牙とかケンガンアシュラとかのバトル漫画は好きですか?僕は大好きです(笑)

刃牙とケンガン、どちらの作品も地下格闘技がメインの話になるかと思いますが友人Kから聞いた話はまさにそれの世界でした。(とはいえ当然ながら現実はもっとドロドロ血なまぐさい世界なのですが・・)

友人Kは僕が働いていた会社で中途で入ってきた僕よりちょうど一回り年齢が下の男で、ちょっと生意気なんだけど弟がいたらこんな感じなんだろうという愛嬌も兼ね揃えた奴です。友人Kが入社当時自分でも言っていたのですが「元ヤン」なので目上の人間に対する礼儀は欠かさなかった。他の上司から理不尽に怒られていた事もあったが、グッと耐えていた。

ちょうど僕がKのトレーナーになったので話す機会も多かった。仕事の覚えも早かったし、仕事でミスしても言い訳せずに先に謝ってきたり若いのにしかりした奴で、休憩時間にメシに連れて行ったりして先述のように弟のようにかわいがった。地下格闘技の話を聞いたのはちょうど今みたいな夏前のジメジメ暑い時期だった。当時の会社はスーツが原則でビジカジやジャケパンスタイルはNGなちょっと堅いルールの会社だったが夏場は多少のクールビズは許されてポロシャツ出勤がOKだった。そんな日にKと一緒に昼メシに出た。Kはご丁寧にもスーツ姿だった。「暑いだろ?ポロシャツ着ないの?」と聞いたらKは「俺、実はメチャクチャ墨入ってるンすよw」と答えた。「あー!そうなんだ。バレんようにせんとなー」と僕は答えた。タトゥーや入れ墨は否定的ではないし、こんなnoteを書く人間がいちいちタトゥーや墨に驚いてはいられません。何なら元カノは全身の8割に墨入ってたぐらいだし...(笑)

話が逸れましたが、メシを食いながらKの口から墨を入れたきっかけや昔かなりヤンチャしていたことと、1~2年前まで地下格闘技場で実際に戦っていた事を聞いた。地下格闘技はまぁたまに噂は聞くぐらいだったけど、本当に地下格闘技場で戦っていた人間の話を聞くのは初めてだったので、昼休憩だけでは間に合わず、仕事が終わったら晩メシまで付き合ってもらって話を聞いた。

Kから聞いた話では...

1.当時はKが知っているだけで3~4の団体(というか、それを興行しているグループ)があった。興行主はもちろん、反社な方々や893な方々。掛け持ちしている人間もいるらしい。

2.闘技場の場所は知らないし毎回変わる。クラブの地下でやったりひっそしりした廃工場みたいなところ戦ったり色々。リングはない場合の方が多かった。闘技者は目隠しとヘッドホンやイヤマフ装着の上、闘技場まで移動させられる。

3.カウントは無し。基本気絶するまで戦い続ける。Kは6戦1勝2敗2分けだったそうだが、勝った戦い以外は気づいたら病院だったとのこと。戦っている本人からすれば手数で大体判定がどうなっていか分かるそうなのだが、判定が引き分けになりそうならお互い死物狂いになる。※後述
金的・目潰しは禁止

4.ケンガンアシュラみたいになにかの権利を賭けて・・というより普通にオッズがあっての賭けだそう。みんな死物狂いになるのは負けたらヤキ入れたり、場合によっては魚の餌に・・って事あるとのこと。Kは幸いにも何も無かったらしいが一度戦いが終わったら(特に負けると)ダメージが残るから2、3ヶ月は戦えないから割りに合わない仕事だ。と...

5.Kの場合ファイトマネーは30~50万円だった。勝てば掛け金のいくらかがインセンティブで貰えたと言っていた。

6.表舞台で有名な人は見たことないらしい。対戦相手はほとんどが地下格闘技やってる連中だろうとのこと。

という具合だった。Kはかなり小柄な方で、ある程度はウエイトの考慮はされるけどやはり体重差がある相手だとかなり苦戦したと言ってたかなぁ。

それからKとは仲良くなり先輩後輩というより友達として付き合うようになった。Kから色々な裏の仕事の話も聞いたのでまた機会があればnoteに書こうかと思います。


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