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PTA研修会のお話(マスクについて抜粋)

鹿児島市PTA研修会「子どもたちと新型コロナウイルス感染症」     鹿児島大学 西 順一郎 教授


◎マスク着用のデメリット

・呼吸が苦しくなり、窒息する可能性がある。
・嘔吐した場合に、窒息する可能性がある。
・熱がこもり、熱中症になる可能性が高まる。
・顔色、呼吸の状態などが観察しにくいため、体調異変の発見が遅れる。
お互いの表情が見えない。
・コミュニケーション能力への影響。

幼児のマスクは要らない。マスクを着けているので、かわいそうだと思     う。そもそもうまく使えない。

小学生は、無理しなくていい。(素材について)不織布マスクでサイズが合うものがあれば、それを使った方が良いが、子どもは使い易いもので良いと思う。

・医学的意味でのデメリットもあると思うが、何よりも「お互いの表情が見えない」これが、発達過程にある子どもたちにとって、どんなことなのか。人の歴史20万年の中で、顔を隠して一年間生活するということは初めてのこと。これが、子どもたちの成長に影響を与えないはずがない(コミュニケーションのしかたなど)。デメリットの方が大きいのではないかと思っている。子どもたちにあまり無理をさせないでと言いたい。


◎学校でのマスク着用

● 発熱や呼吸器症状があるとき
● 身体的距離が十分とれないときは着用する

◎マスクを着用する必要のない場面

・周囲に人がいないとき。
・身体的距離がとれるとき。
・気温・湿度が高く熱中症のおそれがあるとき。
・暑さで息苦しいと感じたとき。
・体育の授業中。
・登下校中(きわめて近距離での会話は着用)。
・授業中で発言しないとき。

登下校については、空気の流れもあるので、着けなくてもよいのではないかと思う。

体育の授業中は着けない。

授業中で発言しないとき、きつい時は外しても良い。対面授業のリスクはそれほど高くない。大学でも対面授業で近くに座っていて、うつったケースは1つとして無い。(かなりのウイルス量を出していたとしても)


◎園児・学童のインフルエンザ予防行動のインフルエンザ発症に対する効果

 マスクを着用したら、インフルエンザ発症が増えた。これはどういうことかというと、小学生・園児は、マスク着用自体がうまくできない。マスクに付いたウイルスでの接触感染とマスクを着用していたら必ずしもインフルエンザを予防できるとは限らないということ。逆効果ということもあるので、ほどほどで良いと思います。                          文部科学省からは、マスク着用となっているので守っていくことは必要ですが、それによって、あまり子どもに負担をかける必要はないと思っています。


これは、2021年 9月7日に鹿児島中央公民館で行われたPTA研修会の中でお話された内容を文字起こししたものです。


この貴重なお話が、どれほどの人の耳に届いたのでしょうか…





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