来週の読書リスト

① 『風にのってきたメアリー・ポピンズ』

パメラ・トラバース 著 / 林容吉 訳

本が大好きな子どもだったし、今もそうだという自負がある。でも、文学少女たちとの会話には全然ついていけない。「あれ読んだ、これ読んだ?」の質問にはいつもNOしか答えられない。わたしが読んできたのは果たしてほんとうに本だったんだろうかと我を疑う。

東風の吹く日に、こうもり傘につかまって空からやってきたメアリー・ポピンズ。バンクス家で子どもたちの世話をすることになった彼女は、ちょっと風変わり。子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます。ユーモアあふれる空想物語。小学4・5年以上。
Amazon紹介文

わたしの30年弱の読書遍歴のなかで、なんとなく通り過ぎてきてしまった場所があるようだ。それを取り戻すための一冊。長年、メアリー・ポピンズと聞くとポパイが浮かんで、ポパイと聞くと黒い傘を差して空を飛ぶ女の子が浮かんでいたのだが、最近二つは別物だと知った。どこから来た思い違いだったのだろう…?
この気持ちの悪さを払拭するために、29歳、遅まきながらメアリー・ポピンズに初挑戦する。

② 『ふたりの証拠』

アゴタ・クリストフ 著 / 堀茂樹 訳

この間読了した『悪童日記』は実に衝撃的な問題作だった。ずっとびっくりされ通しだったけれど、トドメの一発がわたしの結構深いところを抉ったのでしばらく動揺が隠せなかった。だから、どうしても続きが読みたくなった。

『悪童日記』はそれだけでしっかり完結しているけれど、実は三部作だ。『ふたりの証拠』、『第三の嘘』と続く。この激しい動揺を収めるためには、読まなくてはいけない。「ぼくら」悪童たちの冷酷で突拍子もない行動の数々に傷つかないように心を閉ざして、淡々と読み進めなくてはいけない。
わたしはもはやただの義務感で、続きを読む。
彼らは傷だらけの心と体を鎧で固め続けるのだろうか。それとも、儚くも散っていくのだろうか。何か希望が残されているのだろうか。
抉れた部分がヒリヒリする。そうか、わたしは悲しいのだ。


以下は、毎日少しずつ読んでいる本。前回のコピペ。

・『世界標準の経営理論』

入山章栄 著

#思考の練習帖 でせっせと学びを整理しているこの本。たぶん全部読破することはないだろうけれど、気になるところをつまみ食いしていくつもり。
びっくりするほど分厚いけれど、文章はやさしめ。いろいろな考え方を知るきっかけとして有効な一冊だと思う。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

この本を読んでいると、次から次へと読みたい本が増えてしまうので今は読み進めるのを自粛中。読みたい!の熱の冷めないうちに読み始めたいから。
今の進捗状況は、23/50

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