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#34 進捗したいわたし|思考の練習帖

一回でぜんぶまとめきれるかわからないけれど、やってみよう。
今日の #思考の練習帖 は、少し前に読み直した『マネジャーの最も大切な仕事』の覚書だ。

インナーワークライフの三つの構成要素

この本のキーワードとなるのが「インナーワークライフ」という聞きなれない言葉である。二度読み終えた今もなんとなくしっくりこないのだけれど、要は、仕事における「認識(あるいは思考、認知)」「感情(あるいは気分)」「モチベーション(あるいは意欲)」とそれらの相互作用のことだと理解している。

認識

認識とは、職場での出来事に対する状況認識のこと。
「活気のあるチームだ」とか「時代遅れのローテクな組織だ」とか、「理解のある上司だ」とか「この人は頼りにならないな」とか。「自分はチームに貢献している」あるいは「足手まといになっているな」とか。「いい仕事をしたな」と思えているかとか。

感情

職場での出来事に対する反応。
いい気分、悪い気分。誇らしいとか嬉しいとか、悔しいとかしんどいとか。

モチベーション

その仕事への熱意。
モチベーションというのは、①仕事をするかどうかの選択、②それに努力を費やそうとする熱意、そして③その努力を続けようとする意欲の組み合わせなのだそうだ。その源泉には外発的動機づけと内発的動機づけのほかに、関係的あるいは利他的動機づけがある。「この人の役に立ちたい」というものだ。

これらの三要素は、作業への集中、プロジェクトへのエンゲージメント、そして懸命に働こうという意欲に結びついているのだという。
インナーワークライフがポジティブな状態のときにはより仕事に注意を払い、プロジェクトに深く関わり、素晴らしい仕事をしようという目標を強く持つことが多い。一方でインナーワークライフの状態が悪いと、気が散って仕事に集中できず、プロジェクトに積極的に関わらず、目標に到達するための努力を放棄することが多いというわけだ。
だから、インナーワークライフをポジティブにすることが、個人とチームのパフォーマンスを高め、維持するために重要なのである。

進捗の法則

では、いかにそれをするのか。
ポジティブなインナーワークライフに影響する三大要素がある。「進捗の法則」、「触媒ファクター」、そして「栄養ファクター」である。
まずは進捗の法則から見ていこう。

もっとも重要なのが、この進捗だ。目に見えて仕事が前に進むことで、わたしたちは自己効力感を強める。やりがいのある仕事が進捗することがインナーワークライフを好転させるのだ。

進捗ループ

進捗がインナーワークライフを豊かにし(進捗の法則)、ポジティブなインナーワークライフはさらなる進捗につながり(インナーワークライフ効果)、好循環を生む。逆にいえば、仕事に障害が生じるとインナーワークライフはネガティブになり、ネガティブなインナーワークライフはさらなる障害を誘発することになる。

仕事自体からフィードバックをもらう

どうやって進捗したことを知るのか。上司や同僚からフィードバックをもらうことも有効だが、より良いのは仕事自体からフィードバックをもらう方法である。一連の仕事のなかで自分がした作業の結果がわかるように各工程をデザインしておくこと。そうすることで自動的に進捗のフィードバックを得られ、進捗ループを回すことができるのだ。

触媒ファクター

触媒ファクターは仕事の進捗をサポートする。逆にそれを妨げたり障害を生むものを阻害ファクターと呼ぶ。そして、触媒ファクターはそれ自体が瞬時にインナーワークライフにもポジティブな影響を及ぼす存在なのだ。
次の1〜7は、主な触媒ファクターである。

1 明確な目標を設定する

人は自分の仕事がどこに向かっているか、なぜこの仕事が重要なのかをわかっているときにインナーワークライフが向上する。そもそも目標が明確でなければ進捗も測れない。

2 自主性を与える

内発的な動機づけと自己効力感は、他人に押しつけられた仕事からは生じ得ない。裁量が与えられていること、自分のコントロールが及んでいるという感覚があることが重要だ。

3 リソースを提供する

必要な設備、資金、データ、材料、人材へのアクセスがなければ、仕事が進捗するという期待をもつことすらできなくなってしまう。

4 十分な時間を与える(しかし、与えすぎてはいけない)

適切な時間的プレッシャーがポジティブな思考、感情、モチベーションを保つのには最適だ。

5 仕事をサポートする

周囲からの支援やサポートを受けられることで、前向きに仕事に取り組める。後述する栄養ファクターと重なるような気がするけど。

6 問題と成功から学ぶ(教訓)

問題が生じてもそれにきちんと向き合い、分析し、問題を乗り越える計画を立てたり問題から学んだりすることでインナーワークライフはポジティブになる。

7 自由活発なアイディア交換

アイディアに耳を傾けてもらえること、さまざまな観点を持って熱心に議論し合うことが後押しされ、建設的な批判を尊重されるとき、アイディアは最も活発に行き交う。そういう状況がインナーワークライフを豊かにする。

栄養ファクター

人が気持ちよく働けるよう支援するのが栄養ファクター。つまり、職場内のよい人間関係のことである。
以下が四大栄養源。

1 尊重

2 励まし

3 感情的サポート

4 友好関係


長かった。
今日はここまで。

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