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心には個室があるんだって。

心には個室があるんだって。
だれにも脅かされない、安心安全な自分だけの個室。この中で一息つくと、現実世界のいろんなストレスや不安を少しの間忘れて、心と身体を回復させることができる。
明日からも頑張れるエネルギーをチャージできる。
大丈夫って思える。

心の中に個室があるということ、それは孤独でいられるということ。
孤独があるから、社会ともつながっていられる。

孤独って、自分そのものなのかもしれない。
わたしがわたしでいられるということ。それは、わたしだけの孤独を知っているということ。他のすべてを取り除いたあとに残るのがわたしなのだから。


心に個室があると教えてくれたのは、東畑開人氏の『聞く技術 聞かれる技術』
これ、ほんとうにオススメ! まだ読んでいる途中だけど、東畑氏には絶大な信頼を寄せているので(前に読んだ『居るのはつらいよ』もとても好き)。

わたしが仕事で接する子どもたちは、心の中に個室を育てている最中だ。
外の世界に安心できないから、心の中が荒れている。一人でいられないから、周囲と同一化する。「わたし」というものがひどく曖昧で、宙ぶらりんで、脆い。

それは、安心安全な自分だけの個室を築けていないからだ。
それを築くだけの条件がまだ揃っていない。いちばん近くにいるわたしには、なにができるだろう?


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