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体の奥のむずむずに耳を傾けたら

目覚ましの鳴る30分前に目が覚めて、もったいないからもう一眠りと思ったけれど、そういう日に限って目が冴えちゃう。
ゴロゴロしながらスマホをいじっているうちに時間が経って、観念して起床。宿直明けの一日が始まった。

宿直という勤務形態はとてもグレーだ。一般的にどうかは知らないが、少なくともわたしの職場はそうだ。

夜勤は法定労働時間内の勤務で、宿直は法定労働時間外の業務なのです。宿直は待機業務、普段の通常業務は課されません。
ジョブメドレー

とあるように、宿直は本来通常業務を課されない待機がメイン。だけど実際には22時から明朝までの間、やらなければいけない「通常業務」がいっぱいある。平常運転で通常業務をしているのに、これが宿直(待機業務)だというのだからびっくりだ。愚痴もこぼしたくなる。

さて、そんな長い長い仕事を終えて、今日も家路につく。
うっかり電車を乗り過ごしてしまったので、別ルートで帰ることに。普段乗らない急行電車は早いけど座れない。カバンの中の本を読む気にもなれなくて、指先でスマホをいじりながら体の声に耳を傾けていた。

むずむず。

なんだろう、このむずむず。
文房具マニアの人のnoteを読んだばかりだからか、なんだかわたしも何か新しい文房具を手に入れたくなってきた気がする。何かを書きたい。気分が上がるような新しいノートがほしい。そうだ、きっとそうだ!

唐突の物欲に襲われて、最寄駅に一番近い書店へとフラフラ。
かわいいノートもいろいろあったけれど、普段使いしているMDノートのライト版にした。最近、いろいろな会議や面談でノートにメモを取ることが多いのだけど、あまりにもメモなので字が汚くて気分が下がる。お気に入りのノートには気合の入った字を書かないとサマにならないというものだ。

だから、新しいノートを買おう。
新しいページに書き始める瞬間の緊張感が心地いい。せっかくだから、くすみカラーのかわいいマーカーも買っちゃおう。真っ黒なインクに彩りを添えて、ますます気分を上げちゃおう。

ウキウキで家に帰って、さあ何書こう?
絵心はない。
ペンを走らせたくなるようなアイディアも温めていない。
はて?

あまりのノープランぶりに我ながらびっくりだが、ふと思いついた。今読み返している本の読書メモを書こう。

社会人になってから8年くらいになるが、読書の記録のつけ方で長らく迷走をしてきた経緯がある。張り切って大事なことをノートに書き写したり、ブログに載せたりしたこともあったけど、いかんせん続かない…。継続ってむずかしい。
今の形(noteのつぶやきで短い感想を添えるだけ)に落ち着いたのも、やっぱり手軽さがいちばんだからだ。
また読書メモに手を出すなんて、だから三日坊主フラグが立ちまくりの無謀な挑戦というものである。

むずむず。むずむず。

…ああ、でも書きたい。三日坊主でもなんでも、今は無性に何かを書きたい。
他に書くことも思いつかないので、むずむずする欲求に素直に従うことにした。

ちなみに、今読んでいるのは『生活の中の治療』。

わたしのバイブルになりそうな予感がしている一冊。だから丁寧に丁寧に読み解きたくて、手始めに目次を書くことにした。
というのもこの本、小見出しがいっぱいあるのだ。しかも階層が複雑に入り組んでいて、読んでいるうちに今どこにいるのかわからなくなる。だから、目次(小見出しを含む)で全体像を把握しようというわけだ。

どんどんペンを走らせて、時々マーカーでアクセントを施して、一心不乱に書き続けた。目次のあとは、気になる箇所のメモ。
とりあえず1章分、5ページ書き切って今日は満足だ。三日坊主に終わるかもしれないけれど、モチベーションが続く限りやるぞ。

4日くらいは続けたい

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