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インビザライン日記(1か月目)

5月1日
上と下の歯に0.数ミリずつのコーティングがあるということは、噛み合わせがこれまでと全然変わってくる。本当に喋りにくい。
会議で何度かわたしのターンがあったのだけれど、自分の喋り方が気になってそれどころじゃなくなる。中学時代にクラスメイトがワイヤー矯正をしていたが、彼女の喋り方にそっくりだった。自意識過剰なのか、周囲にもバレているのかどうなのか…気になる。

5月2日
朝起きたら舌先に口内炎。痛みを伴わない無害な口内炎はもとからあったのだけど、同じ場所が急に過敏になっている。下の前歯の内側のところのアライナーの出っぱりがどうにも気になって、寝ている間に擦りつけていたのだろう。
歯の締め付け感よりも口内炎が気になる。

チューイーが内側から割れてきた。
力込めすぎ?
ヨレてきたおかげで噛みやすくなったけど、それはいいことなのか?
新しいものと取り替えることに。でも2本しかもらっていないので、次の通院までもつだろうか。。

5月6日夕食後
案の定、2本目のチューイーが早々にヨレてきた。顎が発達しそうなレベルの噛み応えが急激に失われて、口の中でふにゃふにゃする。これ、意味あるのか?
でももう替えがないので次回通院まで使い続けるしかない。

5月8日深夜
うなぎパイを食べる。歯という歯がジンジンする。やっぱり硬いのだめかも…。
寝るときにかなり歯を食いしばっていたようで、奥歯に違和感がある。ぐーっと食いしばりたい衝動と、それに屈した後の虚無感。

5月9日夜
ついにチューイー決壊。
筒状のゴムだったのが、ヒラヒラのゴムになった。

5月12日朝
歯医者へ。今日はアタッチメントをつける。
アタッチメントというのはアライナーをしっかり固定するために歯の表面につけるポチッとした突起のこと。ツルツルの表面にどうやってつけるんだろう…と不思議に思っていたら、普通に接着剤で取り付けていた。
虫歯のときの詰め物とかと同じ要領なんだろうな。かれこれ40分くらい目隠しで寝かされて、歯の表面を磨いたり接着剤を塗ったりポチを貼り付けたりでずっと口を開けていて、いちばんしんどいのは頭頂部だった。無意識に力んでいたんだろうけれど、頭を押し付けすぎて痛かった。はげそう。
完成した我が歯は、なんだか化け物感が否めない。最近『サーヴァンプ』(吸血鬼系コミック)を読みこんでいるせいで認知に歪みが生じているのか…。アライナーを外してニーッと笑うと、自分の歯じゃないみたいな感じがする。
アライナーの着脱もやりづらくなった。固定するってそういうことだ。装着時の圧のかかり方も変わった。アタッチメントがついたことに加えて、アライナー自体も2つ目に変わったこともあるのかもしれない。数日で慣れるといいけれど…。
次回交換は10日後。次回分と次々回分を受け取り、チューイーもたくさんもらって帰宅。これで一安心である。

5月14日深夜
下の前歯がギュンギュンする。思いっきり力入れて押してやりたいのに、押しても何も状況がよくならない。気になるー早く寝たいのに。

5月21日就寝前
ほんとうは明日だけど、1日早く次のアライナーに交換。明日は泊まり勤務なので荷物を増やしたくなくて。新しいアライナーを前にすると、古い方がずいぶん黄ばんでいることに気がつく。毎朝パーシャルデント(入れ歯洗浄剤ポリデントの親戚)に浸けてるのに、こんなにも汚れるのかと唖然とした。
たしかに歯と違って歯磨き粉が使えないし(研磨剤でやられちゃうため)、アライナーをつけたまま食べないけれどお茶は飲む(実は1回や2回炭酸も飲んだ。ほんとうはダメ)。10日間しか使わないものだから、仕方がないのかな。

5月25日
取り替えたばかりのアライナーはキュッと歯を掴んでくるけれど、すぐに慣れた。食べたいときに食べられない(アライナーを外すひと手間が面倒で諦める)ことの鬱陶しさはあるけれど、最近は食いしばって知覚過敏になることもなく、かなり馴染んでいる。これなら2年、続けられそうだ(実際には治療終了後も保定装置を装着しないといけないので鬱陶しさはまだ続く)。
あと、チューイーの持ちもよくなった。顎が痛くなるほど噛まなくてよかったらしい。ほどほどにしたら、もう4日使っているのにまだ原型をとどめてくれている。

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