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来週の読書リスト

① 『月と六ペンス』

サマセット・モーム 著 / 金原瑞人 訳

『人生を狂わす名著50』から。絵を描くために何もかも捨てて失踪した画家の話。

もちろん芸術なぞ、結局は好きに鑑賞すればいい。(中略)けれど実は、そこに描かれた芸術の本当の意味みたいなものを理解したいのならば、芸術家と同じように鑑賞者は知識と感受性と想像力を使わなくちゃいけない。そういうふうにできているのが芸術というものだから。
三宅香帆『人生を狂わす名著50』

芸術ってわからないなーと思いながらも、わかってみたい気持ちがずっとうずうずしている。これを読んで「よし」と突き進むのか、「こりゃあお手上げだ」となるのかはわからないけれど。

② 『イメージを読む』

若桑みどり 著

こちらも『人生を狂わす名著50』から。芸術つながりで。

絵はある意味で外国語のように、「イメージ」というものを通して何かを語る。どういうふうに読めばそのイメージが理解できるのか? 若桑先生の明瞭な語り口で「芸術」がすこしだけ、わかるようになる。絵が読めるようになるのだ。
三宅香帆『人生を狂わす名著50』

これは朗報だ。絵、読めるようになりたい!(ミーハー)
コロナ禍ですっかり美術館から遠のいてしまったけれど、また安心して行けるようになる日々に向けて今から準備をしておこう。

③ 『ケアの倫理と共感』

マイケル・スロート 著 / 早川正祐・松田一郎 訳

これは気合を入れて読まないといけない一冊。夫が買ってきて、わたしが好きそうだと勧めてくれたもの。でももう見るからに難しそう。でも読みたい。

これまでしばしば、ケアの倫理は男性よりも女性に相応しいと言われてきた。また、ずっと以前から、ケアの倫理は女性を男性に従属させるような態度や活動を推奨することで、フェミニズムの目標に逆行するとたびたび言われてきた。(中略)しかしながら、本書を通じて、私が展開するケア理論のアプローチが、こうした可能性をいささかも含まないことを示したい。むしろ、ケアの倫理は、十全に精緻化されることで、真に人間らしい道徳として包括的な形、また満足のいく形で機能する可能性を秘めているということが明らかになるだろう。
『ケアの倫理と共感』序論より

一章から順番に読んでいったらたぶん途中で50回くらい昼寝を挟まないといけなくなるので、違う読み方をしてみるつもり。すなわち、目次を読んで、序論を読んで、結論を読む。問いを立てて本文を拾い読みする。そんな方法を試してみる。

④ 『田辺聖子珠玉短篇集①』

 田辺聖子 著

『人生を狂わす名著50』のなかで『愛という病』を読んだ人にオススメする本として田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』が紹介されていた。それが読みたくて図書館の蔵書を調べたら出てきたのがこちら。一つ目の短篇が『ジョゼと-』だった。オススメとは別の短篇集で、しかも初めて読む人の作品。どういう系統の話が入っているのかが全然わからなくて、なんだか福袋を開けるようなワクワク感がある。
どんな人生に出会えるだろう?

⑤ 『なにかが首のまわりに』

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
 著 / くぼたのぞみ 訳

タイトルがめちゃくちゃホラーだけど、そういう系ではない。最近世界各地の小説を読む面白さにハマっていて、ナイジェリア出身の彼女の作品を読んでみたくなった。
というのは一つのきっかけにすぎなくて、本当はチママンダ・ンゴズィ・アディーチェという人がずっと気になっていたのだ。今回が一冊目。きっとすぐ二冊目に手を出すだろう、そんな予感がすでにある。


以下は、毎日少しずつ読んでいる本。ラインナップは継続。今週はほとんど読めなかった。1週間早かったな…

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

順調に読書欲を刺激されている。読みたい本が増えすぎて、なかなかこちらを読み進められないのが難点。
今の進捗状況は、13/50

・『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』

情報文化研究所 著 / 高橋 昌一郎 監修

枕元に常備している本。寝る前に、あるいは目を覚まして布団から出るまでの間に。
今の進捗状況は、30/60
あのときのあれは、認知バイアスだったんだなって過去の失敗を許してあげられるようになる。

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