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来週の読書リスト

① 『私たちにはことばが必要だ』

イ・ミンギョン 著 / すんみ・小山内園子 訳

再読。今週読んだ本たちについて、先日のnoteでこんな感想を書いた。

1960年代の日本にはじまり、200年前のイギリス、1960年ごろのアメリカ、そして今度は1498年フランスという節操のなさである。頭が混乱してくる。
どの時代のどんな土地の話でも、やっぱり引っかかってしまうのは男と女の関係性の非対称さだったりして、悔しいやら悲しいやら。
世の中は良いほうに向かっているのかもしれないけれど、今も根深く残っているものがある。2022年の新作小説を読んだとしても、この不快感は拭いされないんじゃないだろうか。

だから、立ち返ってみようと思うのだ。女たちが抑圧に抗して声を上げつづける未来のために。

② 『二十歳の原点序章』

高野悦子 著

既読の『二十歳の原点ノート』が著者の14歳から17歳までの日記で、こちらがその続き。18歳から19歳。受験も佳境に入り、ついに大学生になる彼女の目には、どんなふうに世界が映るのだろう。

③ 『デミアン』

ヘルマン・ヘッセ 著 / 実吉捷郎 訳

『二十歳の原点ノート』で高校生の高野悦子さんが繰り返し読んでいて気になった。はじめてのヘッセ。どういう話なのか全然わからずに読むので、挫折しちゃうかも…
でも大丈夫、わたしは去年カラマーゾフ読んだんだから(『カラマーゾフの兄弟』を読む利点はまさにここにある)。

④ 『モモ』

ミヒャエル・エンデ 著 / 大島かおり 訳

仕事場の子どもたちに読ませようと思って買って、その前に自分でも読み返そうと思ったまま積読していたら、わが家の飼いうさぎに表紙をビリビリっとやられてしまった。不覚。
モモを読んだのは小学生の頃だった。大人になった今読んだら、何を感じるのかな。

⑤ 『愛という病』

中村うさぎ 著

こちらは『人生を狂わす名著50』から。中村うさぎという人の名前には聞き馴染みがあるのに、読んだことがなかった。どうもかなりパワフルな人のようで気になる。女であることに真正面から向き合って、向き合い続けている人なんだろう。だから、読んでみたい。

⑥ 『オリガ・モリソヴナの反語法』

米原万里 著

こちらも『人生を狂わす名著50』から。今度の舞台はロシア!
『人生を狂わす名著50』の推薦図書だけで世界一周できそうな気がする。もはやそれを期待してしまっているわたしがいる。次はどこの国を旅しようか?


以下は、毎日少しずつ読んでいる本。ラインナップは継続。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

少しずつ読んでいかないと、読みきれなくなっちゃうから。
今の進捗状況は、10/50。
次なる新しい本との出合いが楽しみだ。

・『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』

情報文化研究所 著 / 高橋 昌一郎 監修

枕元に常備している本。寝る前に、あるいは目を覚まして布団から出るまでの間に。
今の進捗状況は、18/60。
あのときのあれは、認知バイアスだったんだなって過去の失敗を許してあげられるようになる。

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