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来週の読書リスト

① 『ジゴロとジゴレット』

サマセット・モーム 著 / 金原瑞人 訳

モームの『人間の絆』を読んだ。フィリップに感情移入できなすぎて、これはしんどいな…というのが最初の印象だったのだけれど、ラストでぐっぐっと引き込まれた。「ぐっ」じゃなくて「ぐっぐっ」である。
そのモームの短編集に、今度は手を出してみる。『月と六ペンス』、『人間の絆』に続いて三つ目。図書館からは予約図書の準備ができましたのメールが届いている。

② 『差別はたいてい悪意のない人がする−見えない排除に気づくための10章』

 キム・ジヘ 著 / 尹怡景 訳

少し前に夫が買ってきた本。タイトルだけでもうだいぶ満足だけど、これは絶対に面白い。

帯の推薦文にこうある。
「これまでずっと無視してきた痛みに、私たち全員が向き合うための一冊」
向き合おう、わたしは大丈夫なんて胡座をかかないで。

③ 『言葉を失ったあとで』

信田さよ子・上間陽子 著

信田さんの本を読んだのはたぶん、『家族のゆくえは金しだい』が最初で最後。社会人になってわりとすぐの頃に、いとこの結婚式に参列する道中のフライトで読んでいて、隣に座っていた母親に「身も蓋もないな」と呆れられたのをいまだに覚えている。そう、身も蓋もないのだ。家族を神聖化するのはもうやめにしないか。

上間さんの本はまだ読んだことがない。でも、『断片的なものの社会学』のなかで著者の岸政彦さんが絶賛していた記憶があって、いつか読みたいなと思っていた。そしたら、あるとき夫がこの『言葉を失ったあとで』を買ってきた。そして、『海をあげる』も。『裸足で逃げる』も読まなくちゃと思っているのだけど。大学時代に家族社会学ゼミで社会調査をかじった身としては、フィールドワーカーの本ってとても惹かれるのだ。ミードしかり。


以下は、毎日少しずつ読んでいる本。

・『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』

情報文化研究所 著 / 高橋 昌一郎 監修

読了。
最後の章のバイアスの存在を知らない人たちについて、こう書かれていた。
「その人たちは、たくさんのバイアスがあることも、人が無意識にそれに陥ってしまうことも、どのようなメカニズムで発生するかも知らない。そして、自分の中にも存在するそのような認知的な歪みが、差別につながっていることにも気づいていないのである」
だから、『差別はたいてい悪意のない人がする』。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

この本を読んでいると、次から次へと読みたい本が増えてしまうので今は読み進めるのを自粛中。読みたい!の熱の冷めないうちに読み始めたいから。
今の進捗状況は、23/50

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