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来週の読書リスト

① 『氷菓』

米澤穂信 著

仕事場の女の子に「読んで」と言われた氷菓シリーズ。

やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に。

以上が主人公の男子高校生のモットーだという。省エネ合理主義者の模様で、彼女曰くこれがいいらしい。
青春系の小説はずいぶん久しぶりなので、なんだかドキドキしちゃう。高校生なんてもう10年も前なのだから。
さ、今をしっかり生きようっと。

②③ 『完訳 ファーブル昆虫記 第七巻(上・下)』

ジャン・アンリ・ファーブル 著 / 奥本 大三郎 訳

8月中に十巻までぜんぶ読み切る目標を掲げているので、今月は毎週1巻ずつ(上下2冊)の計算だ。
『ファーブル昆虫記』の原題が“Souvenirs Entomologiques” すなわち「昆虫学的回想録」だということを最近知った。昆虫記として非常に示唆に富んでいることは言うまでもないが、実はファーブルという19世紀を生きた一人のフランス人の回想録(あるいは思い出)であったのだ。ファーブルの喜びや憤りが文章の中にありありと描かれていて、それがこの本を面白くさせている。
あと8冊、どんどん読むぞ。

④ 『ミクロメガスーバベルの図書館』

ヴォルテール 著

『ファーブル昆虫記』を読んでいると、ファーブルの愛読書がたくさん出てくる(これが「昆虫記」ではなく「回想録」たるゆえんである)。中でも繰り返し登場するのがラブレーの『ガルガンチュアとパンタグリュエル』なのだが(世界史で習ったやつ! これも今度読むつもり)、第六巻で「ミクロメガス」が出てきた。
訳注にはこうある。

ミクロメガス
フランスの作家、啓蒙思想家のヴォルテール VOLTAIRE(1694-1778)が1752年に著した短篇『ミクロメガス』Micromegas の主人公。シリウスの惑星に住む、身長が三万メートルを超える青年。地球を訪れ“微生物のような”人間と出会う諷刺的・哲学的小説。

身長が三万メートルを超える青年。
サラッと書いてあるけど意味がわからない。そんな青年が地球を訪れるって、隕石が衝突したぐらいの衝撃なのでは?!
ヴォルテールって名前だけは聞き覚えのある遠い存在だと思っていたが、俄然興味が湧いてきた。ちなみにミクロメガス青年が地球に来るきっかけとなったのは、彼が450歳の頃に書いた著書が異端とされて裁判にかけられたことだそうだ。身長だけじゃなく、時間軸もだいぶぶっ飛んでいる。


以下は、毎日少しずつ読む予定の本。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

この本を読んでいると、次から次へと読みたい本が増えてしまうので今は読み進めるのを自粛中。読みたい!の熱の冷めないうちに読み始めたいから。
今の進捗状況は、23/50。

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