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来週の読書リスト

① 『さよならは仮のことば 谷川俊太郎詩集』

谷川俊太郎 著

ヘッセを読んで、日本語の詩を読みたい欲がわいてきた。国語の教科書ぐらいでしか詩を知らないものだから、詩人の名前もすぐには思いつかない。でもふと、思い出したのだ。わたしは谷川俊太郎の『いちねんせい』が好きだった。子どもの頃に家に置いてあって、大人になってからどうしても読み返したくなって買い直したのだ。
だから、谷川俊太郎を読もう。そう思い立ったのだ。

② 『愛について/愛のパンセ』

谷川俊太郎 著

「愛について」が詩集で、「愛のパンセ」がエッセイなのだそう。好きな小説家のエッセイを読みたくなるように、気になるタレントのエッセイを読みたくなるように、谷川俊太郎のエッセイも読みたくなったわけだ。

③ 『アンネの日記』

アンネ・フランク 著 / 皆藤幸蔵 訳

高野悦子の『二十歳の原点』を読むということは、筆者がこの数か月後に自死することを読み手であるわたしだけが知っている、そういう奇妙な関係性の上に成り立っている行為だった。とてもやるせなくて、苦しくて、落ち着かなかった。読みながら何度も思い出したのは、中学1年生だったかつてのわたしがのめり込んだ『アンネの日記』だ。アンネの綴る世界に吸い込まれて、わたしもアンネに宛てて日記を書いた。大学入試の英語の試験問題で尊敬する人物について書くよう指示されたとき、迷いなくアンネの名前を挙げた。
間違いなくわたしの人生に影響を与えた一冊を、もう一度読んでみようと思う。

④ 『菊と刀』

ルース・ベネディクト 著 / 長谷川松治 訳

言わずと知れた第一級の日本人論。社会福祉士・精神保健福祉士の資格試験で、「ルース・ベネディクトが来日したことがあるかどうか」が正誤問題でよく問われる(来日したことがない、が正解)。文化人類学者の目から見た日本人の生態を知ることで、日本人としての自分を相対化するというのは必要な作業だと思う。
最近躍起になって本を読みまくるなかでじわじわと感じるのが、そこなのだ。目の前に広がる「いま・ここ」を精一杯生きることは尊いことだ。しかし一方で、ぐっとレンズを引いて視界を広げ、大局を捉えることもまた不可欠なのだ。そうでなければ、わたしはきっとすぐ力尽きてしまう。


以下は、毎日少しずつ読んでいる本。ラインナップは継続。しかし、全然読めなかった。

・『人生を狂わす名著50』

三宅香帆 著 / 今日マチ子 絵

順調に読書欲を刺激されている。読みたい本が増えすぎて、なかなかこちらを読み進められないのが難点。
今の進捗状況は、13/50

・『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』

情報文化研究所 著 / 高橋 昌一郎 監修

枕元に常備している本。寝る前に、あるいは目を覚まして布団から出るまでの間に。
今の進捗状況は、30/60
あのときのあれは、認知バイアスだったんだなって過去の失敗を許してあげられるようになる。


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