言葉にできたら、欲望

PMSが年々酷くなる
本当に酷い 
誰かに忍耐のバケツを小さいものにすり替えられている

電車で私より後に乗ってきた人が椅子に座ったことで私は降りる駅までずっと立ったままでいなきゃいけないとか、猫が家の中でいたずらしているとか、同居人が私の美容品を使うとか、メールを返さなければいけないとか、そういうしょうもないことで泣きそうになる それはもう堪らなくだ というか泣いている 会社の全員が帰ったあとの更衣室や、まだ誰も返ってこない家での時間や、静まり返っている屋上で 呆れる

そんな些細なことが引き金になって出す結論は死にたいとかその手のことだ(PMSの渦中にいる時はとことんネガティブでひねりのない結論しか出せないから不謹慎でも許してほしい)皆一体どのようにこの気持ちと向き合っているんだろう 

とりあえずやけに美味しいものを食べてみたり、意識的に呼吸をしに外に出てみたり、欲しかったものを買ってみたり
悪くないけど 悪くないんだけども

そんなことよりも例えば一番近しい人にこの鬱々した気持ちを聞いてもらえたらどれだけ楽になるか、友達に終電まで思いっきり酒を飲もうと提案できたらどれだけ楽になるか、同居人に一人にしてと言えたらどれだけ楽になるか

つまり、私の欲望を"誰か"に言葉にできたら。


私の根本にある欲望はどこまでも普段の内向さの裏返しだと思う

好きなものは好きと
会いたい時は会いたいと
遊びたい時は遊びたいと
ここに行きたい、あれが食べたい、何がしたい

"誰か"と


可哀想な私を一人称とし、喉から手が出るほどこれを相手に伝えても突き放されない自信が欲しいと思うと同時に、それって裏返せば誰かを自分の思い通りにしたいだけじゃないか?とさらに思い直したり

本当にこの女はどれだけ内向的なんだ
うじうじとせず、全てを聞いてみてしまえばいいものを ボトルネックはいつだってすごくシンプル



頼みの綱の命の母、効かない


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