何事も、八分目が良いな

お酒を飲みすぎたときにいつも思うのだけど何事も八分目がいい。

私は今日、いつもより一杯多く飲んだせいで気持ちが悪い あと酔っ払うとタバコを吸う 吸いすぎるいつもそう、いつも。

腹八分目が適切というはもはや人生の教訓にすら思えてくる。

食べ物もお酒も人との距離も、八分目でおさえることが一番幸せな気がするな。

分かっているのに、なぜだか欲張るしその時の欲を満たすために十分目に到達したがる。

人は往々にして、賢くない。

あー、今現在(2023年9月24日02:07)頭が痛い、それはもうすごく。

頭の痛さと気持ち悪さをごまかすために今とりあえずフリック入力をしている。フリック入力が最大の目的。中身を伴わないやつ。

フリック入力を続けたいなと思っていたら、数年前の夏に旅行帰りで田舎道を運転していたときのことを思い出したから入力していく。

宗教団体が運営するパン屋に行った話。
(正確に言うと、田舎道を運転していたときにすごく大きくて自信のありそうなパン屋の看板(看板自身が)がでてきて、無類のパン好きとしてはそんな自信を見せつけられたら立ち寄る以外の選択肢がなく、目指したパン屋)

道中でもはや挑戦状と言えるものをきっちりと受け取った私は、当時のパートナーにお願いをして自信のある看板に従い車を走らせた。進めば進むほど森の奥に誘導されて、次々に道案内のための看板だけが現れる。自信だけで言うと最初の看板が一番あったように思う。
どうも奇妙で不安になるけど、引き返すのも違う気がしてそのまま車を走らせる。最初の自信のある看板を見つけてから森の中を15~20分走らせて、ようやく少し開けた野原に着いた。野原にはお城みたいに仰々しい建物が建てられている。ランドスケープを微塵も活かす気のないデザインのやつで、豚に真珠と形容するとなんだかしっかりくる。
門を抜けると至る所に"幸福"の文字が装飾されていて、駐車場には沢山の白いメルセデスベンツが停まっている(ここはドイツかと思う台数だけど、ドイツのメルセデスベンツはなんというかもっと大衆的な雰囲気が出ている)。これまた引き返すのも気が引けるので、沢山の白いメルセデスベンツの中にレンタカーの軽を駐車させた。たしかボディーカラーは白ではない。
車を降りて空気に直接触れると、ぼんやりと感じてた奇妙さが確信に変わった。幸いひとりではなかったのでおそるおそる扉を開けて入店。
扉を開けるとすぐにあまりにも大きすぎるモニターが備え付けられている。モニターにはなかなか思想が強いと感じる動画が流れていた。そっち系か、とモニターの映像を見てようやく気付いたけどもう奥に進む以外の選択肢がない。
いざ奥に進むと喋らずに終始ニコニコしている、無造作ショートカットヘアのおばさんがカウンターに立っている。おばさんの周りには明らかに作りすぎているパンが陳列。内装の造りはクラシカルなパン屋と言った具合。ちなみに食パンは二千円。なにか買わないとこのおばさんに閉じ込められそうな気がしてきてとりあえずパンを何個か買った。レジ打ちの愛想が至極悪い。唯一PayPayに対応していたことだけがやけに私を安心させてくれた。
気になることは沢山あるけど奇妙さの飽和状態だったので、文字通り限界を迎えてリピートでビッグモニターに流れ続ける映像を背後に感じながら退店。
パンは帰り道に車の中で一口かじってみたけど、奇妙さがスパイスになったのもあって捨てた。やけにパサついてて普通に美味しくなかったのもあるし。人生で初めてパンを残した。
結局私はパン屋に閉じ込められずに東京に帰れたし、幸福のパンを食べて幸せになるとかその手のこともなく、今日まで日常は地続きで何も起きなかった。すべてすべてすべてハリボテだった。堂々巡りの中みたいな、夏休みのパン屋の話。夢だったのかな。

もっと自分自身で愛して輝けよな、人生。

んー、まだ頭が痛い。
しばらくお酒飲まんとこう。

おやすみなさい

いいゆめが、みたい



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