言葉を伝える
言葉を伝える事は難しい。
私はナレーションや朗読をしてそれを痛感した
少しのニュアンスの違いで
自分が伝えたかったものと別のものが伝わったり
良い聞こえ方、悪い聞こえ方があったり
思い通りにいかないことが割とある
まぁ、受け取りの匙加減もあるんだろうが
朗読、ナレーションをする時
自分の中だけで読んでいる人と
相手のために読んでいる人との違いがわかってくる
これは伝える事に没頭してる人は職業病みたいな感じでわかってくる
この2つの何が違うのか。
それは 〝相手に景色を想像させるか〟 だ
自分の中で読んでいると
読んでいる本の媒体や聞いている人の顔が見えず、ただ自分が納得のいく綺麗な読み方になってくる
そうじゃないんだ。
『この本は お昼13時頃この番組で流れる お客さんは楽しそうにこっちに耳を傾けている』
それだけ決めてしまえばさっきとは違う心持ちに少しでもなれる。
でも前者だけが悪いわけじゃない。
もちろん前者を必要とする時があるから、また難しいところだ。
受け取り方はコロコロ変わる。
要は、伝える事は〝思いやり〟だ
どんな風に言えば 嬉しい って伝わるんだろう?
この気持ちがあるのとないのじゃ大ちがいだ
本を読む時、恩師からこんなことを習った
〝嬉しい〟とか〝悲しかった〟
そんな言葉が文章中にでてきたらさらっと読んでみよう。自分で感情を決めてしまうのではなく、相手になげるんだ
そう、自分でその嬉しさとか悲しさを表現した時
もしかしたら本の中の感情とズレが生じてしまうかもしれないからだ。
読み手の私は、とても嬉しかったかもしれないが
本の中の人は、少し嬉しかったかもしれない
このような解釈のズレがある
だからこそ、敢えてさらっと読んで
聞いている相手に解釈をしてもらうのだ
この教えを習った時、とてつもなく納得した
『こう伝えたい』と思って読んだが
『考えてみて』とそれぞれ頭の中で考えさせるのだ
全部朗読とかナレーションの話になっているけど
普段 言葉を伝えることもそうだ
私は会話をするのが得意ではない()
あまりにも語彙力と理解力がないし、珍回答をしてしまうこともしばしば。だけどきっと、回りくどいことはあまり言わずストレートなんだと思う。
その分ズレは生じてしまうし、喧嘩だってしてしまうこともあるけれど
自分がこう言われたら傷つくかもとか
自分がこう言われたら絶対嬉しいとか
頭にあるのだと思う
自分の中の感情の振り幅でしかないし
もちろん万能じゃない
日々、こういう人もいるんだなぁの勉強
言葉を伝えるって難しい
表現って難しい
全部思い通りにいかないからこそ
また伝える難しさを知れて面白いのだが
研究の毎日だ。
人間って難しいなぁ(話が壮大)
伝える事は 難しい けど 〝楽しい〟
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