コットクラブ vol.55
カフェラテの泡ってなんでこんなにシュワシュワでなめらかなんだろう。
飲みながらわたしはカフェラテの泡に憧れてしまった。
この憧れに近づくためにわたしはシュワシュワなめらかウィークを過ごすことにした。
口を尖らせてシュワシュワシュワシュワとブツブツ唱えた。
それと並行してピーナッツバターを朝昼晩全ての食事に塗って食べた。
最初は何も起きなかったけど金曜日辺りで後頭部が開いてブクブクしてる感覚と体全身に甘さが行き渡り体の角が取れていく感覚がわかった。
泡に近づいてきている気がしたので引き続き同じことを続けた。
シュワシュワなめらかウィーク最終日、モーニングをしようと近くのカフェでカフェラテを注文した。
店員さんがわたしのテーブルにカフェラテを置いた瞬間、パンッ!!という音が鳴った。
ふと我に帰るとわたしはカフェラテの上でぷくぷくしていた。
泡になれたのだ。
わたしは泡のまま泳いだ。
急にわたしが泡になったから店員さんは驚いていたけど、泡が増えたカフェラテを見て「カフェラテの泡になってみたいな...」とつぶやいていた。
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