#2 古藤田博澄の【伊豆むあん】|幸せな人間関係を築くために(2話 人は人をコントロールできるのか?)
【2010年5月14日(金)5:43 伊豆むあんブログより転載】
10年前の連載記事を転載しています。
情報や状況が古い可能性もありますが、当時の想いが今もなお価値のある情報としてお届けできることを願っています。
子供にもっと勉強しなさい、好きでもないのにピアノのお稽古、塾・・・みんなあんたのためなんだから。
やりたいといっても、あんたにはそんな無理と頭から否定している親。
夫に子供の面倒をもっと見るように文句を言う妻。家事より仕事優先なのかと文句をいう夫。
愛のないセックス・・・、無理な禁煙、ダイエット・・・
目的がはっきりしていない仕事をやらされる従業員。自分の都合で結果の出ない仕事をさせる上司。
部下のやったことはすべて上司の責任なんだから部下のせいにしない。という根本を知らずに、お前がこんなことをするから、俺が上から怒られるんだぞ。かんべんしてよと部下をいびる上司。
それでまた、失敗すれば、きつく当たる、怒鳴る・・・
人が人をコントロールできると思っている限り、このようなどこにでもある状況から生じる不幸は、決してなくなりません。
なぜ、人は人をコントロールできると思うのか?
それは、相手に対して所有していると信じているから。
配偶者、子供、生徒、部下・・・自分の妻が、自分の子供が、自分のクラスの生徒が、自分の部下が・・・
自分の支配下にあるのだから(所有だから)、私の言うことを聞くのがあたり前。自分の言った通りに働け。
自分の言う事を聞くことが相手のためになると信じきっている。
だから、従わない選択をする人をバカにし、あいつはダメだと決め付け、脅し、罰を与える。
言うことを良くきけば、やさしくもし、褒美も与える。まさにアメムチ。
こうすることは、自分の権利であり義務であり、道義的責任であると信じている。
だから、強制することをためらわない、その強制に対して反抗する反発する・・・
そこに人間関係が成長しない、進歩が見られない理由があるのです。
そんなことは、きれいごとだ!と思った人、
日常の生活や仕事を思い返してみてください。
今日一日、相手から発せられる言葉や表情や態度に、注意をしてみたらいかがでしょう。
きっと何か「気づく」こと、あると思いますよ。
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