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ミッフィー効果🐇🚇

都営地下鉄に乗ったら、たまたま子育て支援車両🚃で、ミッフィーの壁紙が車両内に仕様されていた。
週末の昼下がりだからか、平日の通勤ラッシュのような混雑さはなく、ベビーカーを持って乗り込んでいた家族が穏やかに談笑しながら座っていた。

なるほどな、と思った。

優先座席はどの車両にもあるが、いつも関係ない人ばかりが我が物顔で座って占領していることの方が多い。でも、このように車両内の壁をミッフィー色で彩ることにより、更にそこが子育て対象者優先であることを分かりやすく際立たせることができる。
つまり、対象者以外を寄せ付けにくい空間にできるのだ。

「ここには対象者以外座らないでください」という少し刺々しいアピールよりも、このように境界を視覚的にわかりやすくすることで、すっと誰もが納得できる理解へとシフトできることを感じられた。

私も妊婦時代は、座りたくても座れない報われない思いを何度もしてきた。とはいえ自分から妊婦であることをアピールするようなことはしたくなかった。子供が産まれたら、少しは配慮してもらえるだろうと思っていたが、何も変わらなかった。ベビーカーで乗っても、子供を抱っこしていても、優先席を譲ってくれる人はそんなにいなかった気がする。
皆、自分のことで精一杯な社会の縮図なのだ。

さすが、ミッフィー。

わずか10分弱の乗車ではあったが、隣に立っていた老人も恐らく同じようなことを感じていたのではないかと勝手に推測した。

この取り組みには温かい拍手を送りたい。
久しぶりにほっこりした乗車タイムを過ごせたように思う。

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