部活

私は高校の時、バドミントン部だった。

中学の時は塾に行くから土日のある部活はダメと親から言われて、運動部に入るのを断念していた。だから高校に入ったら、運動部に入ろうと決めていた。でも私は運動が得意ではない。そんな私が出来そうなスポーツ、バドミントン部を選んだ。実際は激しいスポーツだって後から知ることになるんだけど。

顧問の先生は良い感じに緩くて、土日も休みにしたいからと言っていて、週4日の練習だけでとても運動部とは言えなかった。そんな感じなので、試合はすぐ負けたし、練習も行かなくても全然okだったので、私のいた当時はもちろん弱小チームだった。

練習きつかった!、大会で優勝したとかいう輝かしい部活の思い出はないけど、顧問の先生のことは良く覚えてる。顧問の先生は先生らしくない人で、よく採用試験受かったなというボーッとした感じの見た目。口数もそんな多くない数学の先生だった。そうそう机もめちゃくちゃ汚かったな。でもバドミントンやらせると別人のように動いて上手いし、頭も良かった。何回も言って悪いけどボーッとした見た目なのに、実際は良く人を見ている人で進路に悩んだ時、的確な意見をくれた。別に授業も面白かったわけじゃなく、淡々と進むけどわかり易かったし、数学が好きになったのはこの先生のおかげだと思う。元気かな、先生まだやっているのかな。引退の時も卒業の時もちゃんと挨拶しなかった。そんなことすると先生照れちゃったかもな。

あとここで出会った友人も。出来た友人で、常に気持ちがフラット。私の白黒付けたがる性格について、「とここちゃんにはグレーがないんだね」と高校生の時に言われて、私と本当に同い年なのかなと思った。よく一緒に遊びに行ったし、進路も恋愛もお互いに相談しあったな。彼女最近結婚して、私は本当に嬉しかった。また近いうちに会いたいな。

3年の試合で早々負けて、引退。その後みんなで部室を掃除した時、窓から爽やかな風が入ってきて、気持ち良くて少しの時間風に当たりながら窓の外の景色を見た。「あーこれで終わりなんだな。」と青春が終わっていく寂しさと受験勉強が本格的に始まる不安がいりまじった切なかった気持ちを昨日の事の様に思い出した。もう20年前の話。

思い出させてくれてありがとう。






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