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大峠と神人合一の経綸



◎大峠と神人合一の経綸


「何程神憑(かんがかり)に骨を折りたとて眞の神は肝腎の時でないと憑(うつ)らんぞよ」

   (明治三十八年旧四月十六日)


(一)神は人民を道具に使うていたさねば、神の姿のままでは顕界(うつしよ)の立直しは出来んから神が懸りていたすぞよ……。

(二)世の立直しは、人民の肉体を使うていたさねばならん事であるから……今度の二度目の立替の折には、人民を使うて神は人民を救けるなり。人は神の道具となりて働くなり……。

(三)今では説いてきかせばわかる身魂が、千人に一人は国々、所々に隠してあるから、正勝の時には神が憑(うつ)りて身魂相応の御用を致さすぞよ……。

(四)人民、身魂洗濯いたしてくれよ。いつでも神かゝれるようにきれいに洗濯いたしておいてくれよ。人民の肉体に一時は鎮まって、この世の仕事仕組みて、天地でんぐり返して、光の世といたすのじゃ……。

(五)いよいよとなりたら神が人民にかかりて手柄さすなれど、今では軽石のような人民ばかりで神かかれんぞ。早う神の申すことよくきいて、生れ赤子の心になりて神のいれものになりてくれよ。一人改心すれば千人助かるのぞ。今度は千人力与えるぞ……。

(六)人民の肉体神の宮となる時、来るぞ。お宮も一時はなくなる様になるから、その時は磨けた人が神のお宮ぞ……。

(七)正真(まこと)の神が誠の人民に憑りてまことの花をさかすぞよ……。


右の神示にも明かな様に、正勝(まさか)の時、即ち、世の大峠の時には神は、磨かれた人間の肉体を宮として、神人合一の状態で、救世の大神業、つまり立直し神業を行い給うのである。

しからば神人合一するにはどうすればよいのか、それが一厘の仕組である。

神は万物普遍の霊にして、霊止(ひと)は天地経綸の主体なり。神人合一して無限の権力を発揮する。

そうして神の使い給う身魂は三段に立別けられる。


上魂(一八一段階)いろは四十八の霊統

中魂(一八一段階)いろは四十八の霊統

下魂(一八一段階)いろは四十八の霊統


世の大峠の時には、いろは四十八の生魂を以て言霊神軍が組織され、この言霊神軍を瑞の御魂の救世主が言霊によって指揮され、世界立直しの大神業が行はれるのである。

「顕界では神人合一しなければ言霊の威力は発揮出来ない。」

神人合一は変性の理によって行はれる。


   天  人  地

天の大言霊→霊止←地の大言霊

(言霊線)    (言霊線)


 霊止(ひと)

木花咲耶姫命(霊)

彦火火出見命(体)


言霊の活用

  ↓

日出之神(用)[救世使]

  ↓

みろく神政の太柱


木花咲耶姫の霊魂が、彦火火出見命の体に降り神人合一して日出之神の活動を起す。

これ救世使であり、みろく神政の太柱となる。



  みろく三會の大神業


天では撞の大神様が一の主なり、五六七の神と若姫君命の夫婦が御側役の御用なり。地では禁闕要大神様が一の主なり。国常立尊と豊国主尊が夫婦揃うて御側役をいたすなり。

木花咲耶姫命の御魂は日出之神と現われて立派な神代を建てる御役なり。彦火火出見命は木花咲耶姫命と引添うて日出の神の御手伝を成さるので在るぞよ。

   (大正八年三月十二日 旧二月十一日)


みろく(天)撞の大神

  五六七神 若姫君命


みろく(地)禁闕要大神

  国常立尊 豊国主尊


みろく(人)

  木花咲耶姫命の御魂(・)

     ↓

  彦火火出見命(○)

 日出之神(⦿)と現はれる。


 みろく神政の太柱

・→木花咲耶姫命の御魂(変性の理)

○→彦火火出見命

⦿→日出之神(言霊神軍)


(霊)天使

(用)日出神⦿

(体)神柱


(用)言霊神軍


 木花咲耶姫命(霊魂)

木花咲耶姫命とは、生きかわり死に変りして練りに練った神霊魂即ち霊国の天使の事であり、皆、瑞の御魂の分霊である。この事を筆先には、

「一厘の御手伝いで神の本(神霊界)には肝腎の時に間に合う守護神が拵へてありて世界の止めを刺すのであるぞよ」と示されてある。

木の花とは、梅の花の事であり、苦労した霊魂という事である。

木の花咲耶姫命は天地和合の神である。ここに一厘の仕組を解く鍵が秘められてある。


 彦火火出見命

彦火火出見命の因縁は神典古事記に明記されている。即ち、命は兄弟神から酷遇され、財物一切を奪はれて丸裸にされ、トコトンまで落ちぶれた因縁者である。

困苦、●●のドン底にある時、塩土翁現はれ、命を龍宮城に導いた。刻苦精励数年間、命は遂に海神より潮満・潮干の珠を授かり、●●の●●●●現はれ、邪神を●●●天下を平定するのである。

これは、第二の天の岩戸開きの大神業に奉仕する神人のたどるべき経路を示されたものである。このような大試練によって鍛へられ、言霊活用の神伝を●●●身魂が彦火火出見命である。単に苦労しただけの人間が彦火火出見命ではない。

大峠の時に天地万物を救う言霊活用の神法を授かった因縁者が彦火火出見命である。

しかし彦火火出見命は、木花咲耶姫命に引添う即ち合体せねば、日の出神としての神力は発揮できない。

これは一厘の仕組に属する事であって、これを解明するのは時期尚早である。



  龍門の宝


⦿龍門の宝を艮の金神が御預り申すぞよ。龍門の宝は何程でも貯へてあるぞよ。

世の立替済みて、立直しの段になりたら間に合う宝であるぞよ。昔から此の乱れた世が来るから隠してありたのじゃぞよ。

神世が近よりたから無限の金を掘り出して世界を助けるぞよ。

   (明治三十二年旧七月一日)

(註)龍宮の乙姫殿の御宝を艮の金神が御預り申すと記されてありますが、是は、日出之神の生魂を預りて二度目の世の立替の御用に使うとの御心であります。

   (明治三十六年七月出口王仁三郎)


⦿世を立替えるについては一たん世界はさむしくなると毎度申してあるが、言うてあること毛筋も違はんで出てくるぞよ。長らく海の底のお住まいを為された龍宮の乙姫様も今度は、外国で日出之神の生魂をお使いなされて、世界中をひっくり覆しなさるのであるし又、日本には出口の守が現れて、この生魂で一分と九分との戦いで、艮金神、龍宮様の御守護で「日出之神と出口の神」とが三千世界をひっくり覆すのであるから、御手伝いが世に御昇りなさる……巖の神、雨の神、荒の神、風の神、地震の神、残らずの金神……。

   (明治三十六年四月一日)

(注)出口の神とは言霊の活動の事である。(出口聖師)

出口の神とは言霊神軍のこと。

言霊の権威ある神人を出口の神というのであって出口家の人間という意味ではない。


[神霊界]

(一)一厘の御手伝いで、神の本には肝腎の時に間に合う守護神が拵へてありて、世界の止めを刺すのであるぞよ。

   (大正四年旧十二月二日)

神霊界(霊国)には救世主の下で数多の天使が養成されているという事である。


[現界]

(一)堪忍ならん事をこばるのが行と申すぞよ。今度の御用に使う人民はげしい行さして神うつるのぞ。

(ニ)世に落された身魂と共に苦労艱難、口惜き事を致し、こばりつめてきた身魂でないことには、今度の御用は出来いたさぬのであるぞよ。

(三)今度の二度目の天の岩戸開きは、因縁のある身魂でないと御用には使はんぞよ。

(四)因縁の身魂は、どうしても改心せねばならんのざから早う改心せよ。おそい改心中々むづかしいぞ。


 雨風や嵐の起る人の世を

    一足先にくぐる身魂ぞ


   (泉田瑞顕師遺稿)

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