『リリーのすべて』ネタバレ感想

『リリーのすべて』観ました。
お察しの通りエディ・レッドメイン縛りです。
次はホーキンス博士かな。
まぁほら、ベン・ウィシューくんも出てるし。
字幕で観たんですけどハンスの吹き替えツダケンだったよ次は吹き替えで観よう。

リリーが美しい。
ひたすらに美しい。
すごい。すごい(語彙力)
そしてリリーを支えるゲルダが素晴らしい。
リリーとは違うチャーミングさを持っていて
アイナーがリリーになってからも葛藤はするんだけど
嫌な女にもならず可哀想な女にもならないさじ加減が素晴らしい。
ありがちな演出としてヒステリックに泣きわめいたりする場面が無いのが
好感度高い。
ゲルダがリリーの絵を描いてる時の「描かずにはいられない」感!!
凄く内面に激情を持ってて絵を描くことでリリーの魅力を具現化してしまい
描くことでリリーの魅力を誰よりも思い知ってしまう。

描くことが彼女の冷静さと知性を保証したのかなと思いました。

ゲルダはリリーを描いたことによって成功しどんどんリリーを描くんだけど
画家としての名声のためにリリーを支配したり利用したりはしない。

公開の頃、ゲルダのイラスト集を本屋で見つけて、ずいぶん
エロチックな作風だなぁと思っていたんですが
いわゆるエロチカを描くイラストレーターで彼女自身レズビアンだったと
論争があったんですね。だからこそリリーを受け入れられたんじゃないか
っていう。

そのことには映画では触れてないけどまぁこの映画はリリーの話だしね。

レズビアンだったからというより画家としてリリーを描いたから
理解を示すことが出来たっていう方向の演出だったのかなぁと思いました。

街並みも衣装も人物も、とにかく画面が美しくて「ほぅ…」ってうっとりする。
全体に寂しげな色彩なんだけどだからこそリリーの儚げな美しさが際立つんですよ。

ラストちょっと悲しいけどまぁ映画の脚色としては許容範囲内でした。
素晴らしかったです。
次は吹き替えで観よう(2回目)

そういえばハンスはてっきりゲイなのかと思ってたんですが違ったの…ね?

よろしければ投げ銭いただけると狂喜いたします。