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緑内障の検査はなんのためにするの?どんな検査をするの?

緑内障の疑いがある場合、眼科で色々な検査をしますが、

病気が分かってからも定期的に検査をする必要があります。

緑内障は完治しない病気なので、症状が進んでいないかどうか確認するために検査はとても重要です。

痛くないから眼科に行かなくても大丈夫! 

見えているから大丈夫! 

と甘く見ていると知らないうちに症状が進んで

気づいたら失明していた

なんてことにもなりかねません。

緑内障の疑いがある方 緑内障と診断された方

定期的な検査は忘れずに行くようにしてください。


緑内障の検査は何のためにするの?

緑内障にかかり一度障害を受けた視神経はもとにはもどらないため、緑内障を完治させることはできません。

早期発見、早期治療をして、視神経がダメージを受ける前に治療を始めることが重要です。

そのため、定期的に検査をする必要があります。

緑内障かも?  緑内障が進んでいるかも?

と疑う3つのポイント


①眼圧が高

②視野が欠けている

③視神経に障害が出ている

というわけで

1か月~半年おきくらいでこの3つを調べる検査をします。

検査の頻度は個々の症状によって違います。

私の場合 現在症状が落ち着いていて 3か月おきくらいに通院しています。

もちろん異常があった場合は、週1通院とか入院とかになってしまいますが、そんなことはめったにありません。

今まで私と息子たちが体験した緑内障検査について書いていきたいと思います。

■視力検査

緑内障は通常周辺の視野から中心に向かって、徐々に視野を失っていきますが、

中心の視野がなくなってくると、視力が出なくなってきます。

また強度の近視は緑内障のリスクを高める

と先生に言われています。

他の病気の有無も含めて毎回調べます。


視力用チャート版を使った方法機械を覗いて測る方法の2つがあります。



視力用チャート版の方法

切れ目の入ったドーナツ(ランドルト氏環)の切れ目の方向を当てる検査です。

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こういう検査です。

小学校の検診などでもやる検査で、幼稚園児でも少し練習すれば簡単に出来るようになります。


機械( オートレフ・ケラトメーター)で測る方法

双眼鏡のようなものを覗くだけの検査です。

眼鏡屋さんにもよくあるアレです。

覗いたところに気球が見えるので、それをじいーっと見つめるだけで、機械が勝手にピントをあわせて測ってくれます。

痛くない 眩しくない 怖くない と簡単な検査です。

でも、機械がピントを合わせている短い時間視線を動かせないので、幼稚園の子には難しいかもしれません。


■細隙灯顕微鏡検査

目の奥を見る基本の検査です。

緑内障になったら毎回の診察時に定期的にチェックすることになります。

少し眩しいだけで眼球を触ったりはしません。


■隅角検査

隅角という部分を見る検査です。

隅角というのは目の中の水(房水)が外に出て行く部分です。

緑内障の人はこの部分が詰まっていたり狭くなっていたりする場合が多いです。

この検査で、緑内障の型(緑内障の原因)がだいたいわかります。

緑内障の型がわかることによって、治療の方針も決まります。

麻酔の目薬をさしてレンズのようなもの(隅角鏡)を目に直接当てます。

そして、隅角の様子を細隙灯顕微鏡で観察します。

痛みはありませんが、尋常じゃない眩しさです。

すごく眩しい万華鏡を見ているようでクラクラするので、あまり気分の良い検査ではありません。

息子たちが幼稚園の時にやりましたが、泣き叫んでいてかわいそうでした(´;ω;`)

頻繁にやる検査ではなく、緑内障歴ま20年以上の私も 数回しかやったことがありません。


■眼圧検査

緑内障の基本の検査です。

眼球を外から押して、押し返す力を調べます。

緑内障の方は眼圧が高いことが多いので、眼圧が高くないかどうか毎回の診察時に測ります。


目の表面に空気を当てて測定する方法  目の表面に直接測定器具をあてて測定する方法 があります。


空気を当てる方法は、目に風が当たるのでちょっとびっくりしますが痛くはありません。

じーっと目を開けている間に、目に空気をプシュッと当てて眼球の圧を測ります。

まばたきを我慢して風がくるまでじーっと目を開けているのが大変です。

目をパッチリと大きく開けているところに、タイミングよく看護師さんが風をあててくれるとよいのですが。

子供の場合はなかなかうまくいきません。

『ちょっとだけまばたきやめて』

と言われても、子供には難しいですね。

うちの息子も小学5年生くらいまでは上手に測れませんでした。

目に風をあてるとか怖いので大きく開けていられないのと、

子供の目は小さいので、まつ毛に当たってしまったりでうまく風が目に入らないようです。

しかも、身構えて力が入ってしまうと正確な数値が測れないようです。

上手に目を開けられないときは、看護師さんが上の瞼を指でそーっとあげてくれますが、

正確な数値が測れなくなってしまうので本当はダメみたいで

これをやると先生に嫌な顔をされます (;^_^A

緑内障には必須の検査なので何回もやっているうちに慣れていきます。


直接眼球に機械を当てて測る方法

目に表面麻酔の目薬をさしてから機械を眼球に直接当てて圧力を測ります。

表面麻酔の目薬をつけるので、機械を当てても痛くはありません。

目薬が少ししみますが、しみるのは目薬をさした直後だけで10秒くらいでおさまります。

目薬の後 機械を目に当てますが 機械が迫ってきて目にペタってつく所まで全部見えます。

(近すぎてぼんやりとした影しか見えませんが)

検査自体は痛くはないのですが、目薬がしみるのと怖いのとで、子供には苦痛の多い検査かもしれません。

この検査も測っている間は目をあけていなければできません。

上手に開けられない場合は看護師さんがうわ瞼をそーっと指で上げてくれますが、

怖くて全身に力が入ってしまうと正確な眼圧は測れないようです。

我が家の息子は5年生くらいでやっとできるようになりました。


■眼底検査

瞳から光を通して目の奥(眼底)を見ます。

緑内障の方は視神経が弱っていることが多いので、症状が進んでいないか眼底にある視神経の状態を観察します。

肉眼で観察する場合と、写真をとる場合、特殊な写真をとる場合があります。


肉眼で観察

光を目にあててみます。

まぶしい以外の苦痛はありません。


眼底写真

機械をのぞき込んで眼底の写真をとります。

眼球を直接さわったりはしません。

写真をとる少しの間、視線をうごかせず、まばたきもとめなければなりません。

まぶしくも怖くもないので苦痛はありませんが、瞬きと視線の動きを止めるので、子供には少し難しいようです。

うちの息子は5年生くらいでできるようになりました。


OCT(光干渉断層計)

特殊な撮影法で神経の様子を観察します。

撮影法は違いますが、やることは眼底写真と同じです。


■視野検査

視野の欠損(見えない範囲)があるかどうか調べます。

欠損の大きさから緑内障の進行具合を判断します。

光の点が見えたらボタンを押して合図をするなどの方法で、見える範囲や敏感さを調べます。

色々な方法がありますが、私がよくやるのは

『スクリーンにうつった光が見えたらボタンを押す』

という検査です。

片目ずつ検査をして、片方5分~10分くらいかかります。

スクリーンの前の台にあごを乗せてスクリーンをひたすら見つめます。

直接目に触れる検査ではないので、触られる苦痛はありませんが、

じーっと白いスクリーンを見ていないといけないので眠くなります。

私のように視野欠損部分が大きくて見える範囲が狭い人は、

検査中あまりボタンを押すこともなく暇なので本当に寝てしまうこもあります( ̄▽ ̄;)

途中で寝てしまうと不自然な検査結果になるようで絶対にばれます!

あからさまに寝てしまうと検査中に検査技師さんに注意されますが。。。

子供はゲーム感覚でできるので楽しそうにやっていますが

検査中スクリーンの中心をジーっと見て視線を動かしてはいけないので、

正確に検査をするのは少し難しいかもしれません。

まとめ


緑内障は早期発見・早期治療が大事

一度緑内障と診断されたら完治しないため一生定期的なメンテナンスが必要


緑内障の検査は

①眼圧が高くないか?

②視野欠損んが進んでいないか?

③視神経が弱っていないか?

を調べるために行う


緑内障の検査の種類

視力検査

細隙灯顕微鏡検査

隅角検査

眼圧検査

視野検査


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