見出し画像

緑内障とは? 私の緑内障体験


私にとっては長い付き合いの緑内障ですが、友人には「どんな病気なの?」とよく聞かれます。

なので、緑内障とはどんな病気なのか書いてみようと思います。

私は医者でも医療関係者でもありませんので、

あくまで私が診察時に先生から聞いた話や、私自身の症状についてのお話になります。

本当に心配で気になる症状がある方は、眼科で診察を受けてくださいね。


緑内障とは

緑内障になると、視神経が弱ったり、傷ついたり、死んでしまったりします。

物を見るのに不可欠な視神経が弱ったり少なくなったりすると、

視野が欠けてきて、治療をしなければ失明することもあります。


※視野とは?

見えている範囲のことで、緑内障になると一部分だけ欠けて見えないところ出てきます。

症状が進むと見える部分が少なくなり、トイレットペーパーの芯を覗いて見ているような状態になります。

さらに進むと失明ということになります。

視野が狭くなると視力も悪くなり、眼鏡をかけても視力が出なくなります。

中心視野という一番見えやすい真ん中の部分が欠けると字を読むのが難しくなります。


※視神経とは
眼の奥にあり見に入ってきた映像を映して脳に送る役割

一度傷ついたり死んでしまうと、元には戻りません。

一度緑内障の症状が進むと元には戻らず、治療がこれ以上進まないようにすることしか出来ないのは、このためです。


緑内障の原因は?

どうして視神経が傷ついてしまうのか?

その原因によって、緑内障の種類が分かれ、治療法も変わります。


緑内障の原因 の前に緑内障の種類について少しだけお話しておきます。

緑内障は大まかに3つに分かれます。

1 原発性緑内障

普通の緑内障(他の病気や生まれつきの原因がない)

2 続発性緑内障

他の病気や薬の副作用が原因

3 発達緑内障

生まれつき、目の発達が十分でないのが原因


今回は私に関係している原発緑内障発達緑内障について、

何故視神経が傷ついてしまうのか?

病院の先生に聞いたお話です。


原因1 眼圧が高くなるため

原因2 もともと視神経が弱くて傷つきやすい

原因3 生まれつき眼の発達が不十分


※眼圧とは?

眼球のの中の圧力のこと

普通の人の平均の眼圧は10〜20mmHgくらいです。


※眼圧が高いとは?

眼の中は房水といわれる水で満たされていて、眼は水風船のようになっています。

水は絶えず流れていて、新しい房水が作られて、古い房水は眼から出ていきます。

房水の出口が詰まっていたりして、出る量よりも入ってくる量が多ければ、

眼の中の房水はどんどん増えていきます。

目の中の圧力はどんどん上がっていきます。

コレが 眼圧が高くなる という状態です。


眼圧が高い(原因1)となぜ緑内障になる?

水風船だったら大きく膨らみますが、眼は頭蓋骨の中にあるため、

膨らんで出目金の目みたいにはなりません。

そうすると、眼の奥の方(眼の中の方)に膨らもうとします。

そして眼の奥の方にある視神経がぐいぐい押されて、最後には圧力に負けて死んでしまいます。

何万もある眼の神経が少しずつ減っていき、それに従って見えない部分が少しずつ増えていきます。

コレが

原発緑内障の中の

開放隅角緑内障  と  閉塞隅角緑内障  です。


もともと視神経が弱い(原因2)となぜ緑内障になるの?

  
もともと視神経が弱くて傷つきやすいというのは

原発緑内障の中の正常眼圧緑内障です。

眼圧が高くならなくても視神経が傷ついてしまい視野が欠けてしまいます。

正常眼圧緑内障という名前は良く聞くのでご存知の方も多いかと思います。


どうして眼の中の房水が増えて眼圧が高くなるの?

とか

どうして視神経が弱いの?

とかは まだ分かっていないようです。

体質 とか ストレス とか 生活習慣 なども関係あるのかも???

と言われてはいるようですが、

直接的な原因は分からないそうです。


発達緑内障の原因は生まれつき(原因3)?

発達緑内障は、お母さんのお腹の中にいる時に、眼の発達が十分でなかったのが原因です。 

房水の出口がふさがっていたり、細くなっていたり、房水がうまく眼から出て行かないため眼圧があがってしまいます。

生まれた時にすでに発症している場合と、成長してから症状が出る遅発性のものがあります。

私の場合は、遅発性の発達緑内障で、症状と治療は開放隅角緑内障と同じ、と言われています。

緑内障の怖いところは?

緑内障の怖いところは

自覚症状があまりない

ことと

一度失った視野は一生もとに戻ることはない

ということです。

自覚症状が分かりにくいため早期発見が難しく、気づいたときにはかなり症状が進んでいることが多いです。

そして、進んでしまっった症状は治ることはありません。

治療はこれ以上症状が進まないために行います。

そして、治療をしなければ失明することになります。

緑内障の治療は?

緑内障の治療は

目薬  飲み薬  レーザー  手術  

などがあります。

土の治療も眼圧を下げるために行います。

目薬は 房水が出やすくするもの と 房水があまり作られないようにする ものがあります。

何種類か併用して使うことが多く、私は一時期3種類くらい使っていました。

目薬で効果がない場合に、飲み薬やレーザーや手術が行われます。

私が子どもの頃には、眼圧を下げるために点滴をしたこともありました。

緑内障は治る?

緑内障は視神経が弱ったり死んだりして視野が欠けていく病気です。

一度傷ついた視神経がもとに戻ることはないので、

視野欠損が出てしまうと、その部分は二度と見えるようにはなりません。

緑内障の治療はこれ以上症状が進まないために行うのもので、

失った視力や視野を取り戻すものではありません。

眼圧を下げたり、視神経がこれ以上傷つかないための治療です。

緑内障が発覚したら一生眼圧管理が必要で、完治することはありません。

ですが、一生目薬が必要なわけではないので、そんなに大変ではありません。

私の場合は10年以上眼圧が落ち着いているので、目薬も飲み薬もなく治療と言えるようなことはしていません。

数か月おきに眼科で眼圧を測っているだけです。

毎月血圧の飲み薬をもらいに行ったり、家でも毎日血圧を測っている祖母の方がよほど大変そうだな、なんて思っています。

緑内障の症状や治療法には個人差もあるので、同じ緑内障でも人それぞれだと思いますが。

緑内障になったら注意することは?

私が現在診察を受けている先生は

「なんでも食べていいし、やりたいことはなんでもやっていいよ。」

と言ってくれています。

普通に生活している分には特に気を付けることはないようです。

「あまり神経質になりすぎてストレスをためるのも逆に良くない。」

「ストレスがないのが一番。」

と言われました。


緑内障の症状も10年以上安定しています。

眼科以外でもらう薬についても

「何を飲んでも緑内障には影響しないから大丈夫。」

と言われています。

ですが、薬局の薬剤師さんにはよく言われるのが

風邪薬などの薬の中には緑内障の人が使ってはいけない薬があるそうです。

なので、何か薬をもらう場合は、

緑内障であることを薬剤師さんに伝えること

使ってはいけない薬があるかどうか、眼科の先生にきちんと確認しておくこと

この2つは緑内障の方はやっておいた方が良いかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?