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インターン 畠真帆 2020.07.13

息をのみました。

無数の川が
地上を覆い尽くすように流れ、
やがて一本の大河となり、北極海へと抜けてゆく。

「そうか
これが生きるってことか」

不思議とそう言葉が溢れる
そんな光景が広がっていました。

川の流れに「人生」を見たのはそのときでした。

アラスカの大地をプロペラ機で飛び抜けたときの話です。

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皆様こんばんは。

1週間小鳥書房でインターン生としてお世話になりました、北海道の真帆です。

東京みやげ、食べたいものをパッと買おう!と思って手にしたものの裏面をふと見ると...

原材料がほぼ北海道産だったことに気づき、ひとり吹き出していた帰り道でした。東京みやげとは...?笑

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アラスカで
名もなき無数の川がいくつもいくつも出逢い、
繋がり、
さらに深い流れとなる姿を見ました。

ああ
人生って
こういうことなんだと、
心の中で何かが腑に落ちた瞬間でした。

川と川の出逢いが生み出すものは
別の新しい川ではありません。

森の中から流れ着いた一本の川が
谷の向こうから流れ出た一筋の小川と出逢うとき、

そこに流れるのは
木立の記憶を持ち、谷の険しさを知った、
さらに力強く大きく成長した川です。

なんども出逢い、また別の方向へ流れ
一筋の川は大河になっていくのです。

私たち人の人生も同じではないでしょうか。

私たちが読むもの、見るもの、心震わせるもの。
私たちが縁で結ばれる人々、心惹かれる街、涙する風景。

偶然ではなく意味があったその出逢いは
人生を変えるのではなく
人生そのものを、深く、味わいのある物語にしてくれるのだと
思います。

小鳥書房に来て
たった7日間だったのにもかかわらず
かけがえのない出逢いをたくさんいただきました。

本が生まれてから死ぬまでを
自分の目で見届けたいという落合さんとの出逢い。

物語を抱いて
風のように現れては
またふわりと去ってゆくお客様たちとの出逢い。

そして
小鳥書房という空間そのものとの出逢い。

その出逢いは、私を誰か別の
器用でキラキラと輝いた誰かにしたわけではありません。

畠真帆という
不器用でか弱く、荒削りの一本の川に
太く、深く、たくましい無数の流れを与えてくれたのです。

これからも
私は、あなたと同じように
また出逢い、別れ、生きていきます。

それでも
この7日間でいただいた小鳥書房での出逢いは
たとえいつか
広い海原へと流れ出たとしても
絶えることのないような力強い大河の流れを
くれたのだと思います。

毎日読んでくださった方々、
本当にありがとうございました。

私の連載をきっかけに小鳥書房に足を運んでくださった方々、
本当に涙が出るほど嬉しかったです。
ありがとうございました。

いつかまた
皆様とお会いできたらと心から思っています。

明日も
素晴らしい1日となることを願って。

畠真帆

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