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9/1,9/2「サマーフィルムにのって」など
9月1日
9月の始まりは、とてもよいものになった。
昼間、生理痛でおなかがいたくて、それなのに仕事の山に追われて、心の余裕ゼロで動いていたが、我慢の限界。バファリンをのむと、あれよあれよという間に楽になり、仕事のラストスパートを駆け抜けて終業。
久しぶりに一人で映画館に行くので、うきうき出かける。
外はすこし寒い。オーバーサイズの白い長そでのシャツを着る、これあんまり似合わなくなったんだよなぁと思いながらも、捨てられずに着ている。念のため折りたたみ傘を持って出かける。
羊文学の新しいEPがたまらなく好きで、繰り返し聞いている。私はやはり有線のイヤフォンが好きで、ワイヤレスイヤフォンは充電せずに持て余してしまう。外の音も聞こえながら、コードを揺らして歩くのが好きだ。無造作な白のアップル純正イヤフォンが、そっけなくていい。
アップリンク吉祥寺はパルコの地下にある映画館。20時の閉館のアナウンスが流れるなか、建物に入っていきエレベーターに乗る。
この日観た映画は、「サマーフィルムにのって」映画と青春のはなしらしい…という事前情報のみだったが、いくつかの雑誌の映画評でも取り上げられていた。
ミニシアターは、席数を半分にしていることもあり、来場者数も減りながら運営が厳しいときく。俳優の井浦新さんなど、ミニシアターを守る活動をしている芸能人も多い。私も学生時代から、東京にはミニシアターがこんなにある!と感動しつつ、色んな場所で色んな作品に出合った。
「サマーフィルムにのって」は映画(特に時代劇)が大好きな女子高生の主人公が映画を撮るお話。好きな物にこんなに興奮できるのは、とてもいい。(私は、高校生の時、同じように図書館で哲学書にウハウハしていた)主人公役の女優さんが、童顔でショートカットで何ともかわいい。10代の子かと思っていたが、帰宅後に調べるとなんと25歳、私と同年代だ。
乃木坂出身の女優さん、伊藤万里華さんはカルチャーにとても強い方らしい。気になるので、これから注目しようと思う。童顔に親近感。
青春ってそうか、こんなに熱かったっけか、と思い出させてくれた映画。無条件に好きな物へと向かっていける衝動、本能、パワー。周りも一緒になって、盛り上がれる一体感。わけもわからぬまま、すごいスピードで日々が過ぎていき、気づくと青春はもう終わっている。期間限定だからこそ、楽しいし、燃え終わっても美しい。
私は、正直、主人公のはだしのように、かっこいい青春を過ごしていないけれど、我が青春時代、あの時に得た悔しさや、恥ずかしさや、情けなさ、そして仲間と笑っていた日々が、今に続いていることは確かだと自分を肯定できる強い気持ちになった。
9月2日
朝はやくに目が覚めて、寝ぼけ眼でごみを捨てに外に出る。今日も雨だ。
仕事に追われる。追われてばっかり、もう疲れたと泣き叫びたい気持ち。先月末のあと片付けと次へから次へと準備。あと少しで、いったん落ち着くはずと自分に言い聞かせる。乾いた目が痛くて涙をにじませパソコンをにらむ。体調の悪さと、人間関係のストレスが相まって、限界。
一旦きりをつけて、熱いシャワーを浴びてから出社する。職場の人たちもみんな限界なので、不機嫌になる暇はない。自分をぐっと強く持って、良いご機嫌で仕事をこなすように努める。
デスク周りに積まれていた資料も整理することができ、色々と気になっていた雑務も終了。先輩と次の仕事の方向性も打ち合わせできたので、不安も軽減。よかった。
気持ちが軽くなり、定時で退社することにする。ずっと先延ばしになっていた約束を果たそうと、職場の先輩を喫茶店に誘うも、今日は先約があると振られてしまった。一人で、職場近くの喫茶店に向かう。
「1名です」と告げて席に案内されかかるも、すぐ近くの席に、例のその先輩が男性と笑いながら歓談しているところを目撃。まだ向こうはこちらに気づいていない様子だ。
なるほど先約とはデートだろうか、と俊敏に察知。見つかると申し訳ないので、店員さんになにも言う暇なく足早に退店。もちろん、注文前である。「えーーー」と驚きつつも、こういう偶然って、偶然とは思えないような強い力をもって、起こりうるんだよなぁ、と思う。喫茶店は近くに他に何軒もあるのに。
そして、一昨日も来たのに、またもや、コメダ珈琲に来て日記を書くことにしたというわけだ。
今日は、ミルクティにした。
おいしいが、ちょっと寂しい。
エチカ
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