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1月13日

今日はもう終わってしまう。ケータイはあまり使わなかった日だった。最近の休日は眠りから起きる、顔を洗う歯を磨く→寝る→起きる(2度目)→歯を磨いてご飯を食べる→寝るというとっても充実していないパターンを繰り返している。今日は海に行こうかなと思っていたが、眠くて眠くて、行けずじまいで悔しい思いをした。

ケータイがあるのが当たり前になってしまった。インターネットにもすぐにつながって当たり前。誰とでもすぐに連絡が取れるのが当たり前。連絡先を知らなくても、その人のSNSを探し出せばなんらかのコンタクトが取れてしまったりもする。

とても便利で楽しい時代だ。一人で過ごしている時間でも、ケータイがあれば一人じゃない気がする。最近この文章はお昼休みの休憩中に、食べながら書いていたのだけど、そうすると一人でご飯を食べていなくて、読者のみなさんに話しかけながら食べているようで不思議だった。

だけど、何か違和感がある。すぐに連絡を取れる相手なのに、すぐに会えない人ばかりだからかな。ちょっと相談があるから、明日仕事おわりご飯にいきませんか?と誘うことができないからだろうか。

顔を合わせないコミュニケーションは、想像力を要する。この言葉の真意はなんだろうと深読みしてしまう。わからないことがあっても、瞬発的に聞き返せないフラストレーションがある。

でも、この時代にケータイがない生活なんてとても考えられない。どう付き合っていったらいいのだろう。この四角くて重たい私の相棒よ。教えてくれ。

私たちは、ベッドの上で寝転がりながらあらゆる場所を、指先ひとつで移動できるようになってしまった。ほんとうは、自分の足で向かいたいのに。

そんな1月13日。

エチカ


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