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1月11日

私は身体が強くない。小さいころからずっと喘息と闘う夜を過ごしてきたし、身体も小さい。身体と心はつながっているので、阿保みたいにメンタルが弱い。ご飯はあまりたくさんは、食べられない。生理も重くて、気分は気圧や月に激しく左右される。肩こりや頭痛で、痛み止めが手放せない。胃腸も母譲りでけっこう弱いので、昨年末はストレス性急性胃腸炎で救急車デヴューまでした。

健康そのもので、よく食べられる子。よく運動して筋肉があったり、むちむちの綺麗な脚をしてにこにこ笑っている子たちを見ると、いいなあ、たくましくてと思う。私だってマラソン大会に出て爽やかに汗をかきたかった。

すっかり周囲の人にも体調をすぐ崩す人というイメージがついてしまっていて、そのせいで失っている信頼はなかなか取り返せない。いい仕事をしたり、瞬発的に無理することで、なんとかカバーしようとしている。

病気がちな人はあるところでは、すごく芯を持っている気がする。喘息の発作で眠れない夜は、ほんとうに辛くて涙を流しながら、ただ横たわることしかできない。肺や喉や腹筋が痛むから、なるべく咳がでるのを我慢して。薬をたくさん飲んで、まっ暗な部屋の中で、ただただ自分の呼吸のヒューヒューという音を聞きながら、次に咳がでるのは今か今かと、恐れる。そんなことに幼い頃からずっと耐えるしかない状態は、「どうしようもない」という諦めに似た強い部分を自分の中につくる。

そんな不甲斐ない自分がどうしても嫌いで、かっこ悪くて、いつも変えたいと思っている。正直、こんな自分を飼っていることが面倒だ。それでも自分で死ぬことができるはずもなく、「どうしようもない」から今日も生きている。

こんなネガティヴな日には…「あ、1は私のアンラッキーナンバーだ」などと無駄なネガティヴをさらに生み出してしまう。

毎年1月11日は体調を崩している気がする。


エチカ

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