忘備録「小島某さんについて」

 質問:ギレルモ監督と小島監督でサイレント・ヒルをつくるそうですが、何かあれば。

 回答:すいません、小島さんの「監督」という肩書は、ちょうどネット泡沫の私めが己を猊下と呼称するような、皮肉とか揶揄の類だったんじゃないでしょうか。良いゲームプロデューサーでこそあれ、ピンで映画を撮ったことなんて無いでしょう。彼は前世紀の名作洋画のパロディを得意とする、いちゲームクリエイターに過ぎません。ゲームという芸術が二流だった時代に、映画というすでに一流の芸術から、彼我の格差をいいことに流用・剽窃しまくるのが、唯一の手法だったじゃないですか。セルフプロデュースが異様に上手いことだけは認めますけど、今回のもそれ以上じゃないでしょう。国内でヒットした一本しか持ち歌の無い演歌歌手がブロードウェイの舞台に立ったのを、白人が黄色人種を貶める筋立てなのを隠して、メディアがすごいすごいと取り上げてる感じがします。あんまり本邦のアニメや特撮からのオマージュで作品を作りすぎたギレルモ監督が後ろめたくなって、分野の違うゲームでひとまずお返し、あるいは罪悪感の解消をしようと思ったというのが真相かもしれませんね。少しでも矜持と反骨心のある日本人監督なら、サイレント・ヒルよりサイレンの方を映画化しようと思うはずですから!

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