映画「アリス・イン・ワンダーランド」感想

 「トウの立ったアリスが最後に経済的自立を果たす」という一行まとめを聞いただけで、謎の韓流スター"ペ・ヨウジョン”の皆様は怒りのあまり鼻血を吹き、ネリチャギでちゃぶ台を叩き割るに違いない。映像技術とかシナリオとか、もうそういう範疇を越えた由々しき原典冒涜である。例えるなら、柘榴から生まれてきた桃太郎が犬と獣姦におよぶくらいの暴挙であり、万人の評価を前にしてなお、小生はひとり抗議のこぶしをティム・バートンに対してふりあげるものである。

 しかし、アリスが鎧を着て剣(賢明なnWoファンの諸氏には、これが何の象徴かおわかりですよね?)をかざした場面では「おお」とか言いながら、ちょっとだけこぶしを下ろした。

 あと、なんや、マッドハッターって。いかれ帽子屋やろが! 馳夫の中つ国をヒイヒイつらぬき丸やろが!

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