再録「小鳥猊下慈愛の様子」(mixi日記05.12.31)

 毎年恒例、「小鳥猊下慈愛のようす」開催中だよ! まあ、今更気取ってもしょうがないから内情をブチまけると、年末年始、帰省とか初詣でとか姫はじめとかで誰もかまってくれないから、自室のパソコン前に座り込んで一年間で溜め込んだアレやコレをナニしているだけなんだけどね! 全く日本のセックス環境は年中無休のフルスロットルでござるよ!

 そんな、トリプルミーニングくらいの含意で”一人遊び”する窓の外から楽しげな笑い声が聞こえてきたりして、それが家族のものだったりしたとき、喉の奥から「原初の悲鳴」としか形容できないような凄まじい唸りが漏れだしてきて、その怨念の深さに自分でも毎年ゾッとするんです……おっと、こんな欝展開はお好みじゃなかったよね! よし、君たちとの間に隠しごとは無しにしよう! だってここはソーシャル・ネットワーキングサイトなんだからね!

 (両拳を胸元に、右膝を腹部に引き寄せて片足立ちして)ご覧の通り、俺はいまマッパだ(一瞬の静止後、股間に揺れる陰影)! (両腕を左右に開き、左膝を腹部に引き寄せて片足立ちして)俺はいまマッパでおたくライフを満喫している(一瞬の静止後、股間に揺れる陰影)! そうさ、真冬の厳寒に素裸という俺が抱える矛盾を克服するため、俺の部屋のヒーターは高速度で回転し、室内に漂う致命的なスペルマ臭は外気へと拡散してゆき、栗の花の香りは牛の鼻腔をくすぐり、鼻腔をくすぐられた牛たちのげっぷは地球を温室化させ、屠殺されたその肉は俺の食卓へ提供され、大地に身を横たえた牛たちは化石となり地層となりやがて石油となって、俺に裸のおたくライフを許すため俺の部屋のヒーターをまわすという血の輪廻、これ以上動植物にとっても地球環境にとっても「無駄死に」という言葉が似合う死に方って、人類の歴史を振り返っても他に想像できませんよね……おっと、性格と前世がネクラーソフなものだから(得意げな表情で)油断するといつのまにか思考がついつい欝方向にイッちゃうよ!

 もうこうなったらすごい秘密教えちゃう! (頬をふくらませて両手を腰に当てて)私のすッごい秘密教えちゃうんだから! (素裸のまま空気椅子で片手を挙げながら)ハイッ、ハイッ! (立ち上がって少ない腹筋で腹部の脂肪を持ち上げながら上半身をひねって背後を指差し)おい、そこの眼鏡デブ、言ってみろ! (両手両足をまっすぐ伸ばしたまま散乱する酒瓶をなぎ倒しながらそれでいて大切なグッズには触れないようにジャングルの王者よろしく第三の足を伸縮させて軌道を変えつつゴロゴロ床を回転して)ポイントはそこじゃないYo! ポイントはそこじゃないんdeath!

 (大掃除を放棄した部屋に渦巻く埃の煙の中にゆらりと立ち上がり中指で眼鏡の位置を直して)実は……ウフフ、引かないで下さいね……私、あんなホームページを運営しているくせに、(チュチュをまとわないバレリーナの大開脚で飛び上がり)生まれてから一度もコミケに行ったことがありません!

 な、なんだお前たちのその『団鬼六がプレスを集めて童貞告白を始める会見』をお茶の間で見るような視線は! (心もち開いた左手と右手を顔面から均等でない距離にかざして腰をかがめ、何か風圧に耐えるポーズで)やめろ、俺をそんな目で見るなッ! (同じポーズのまま目だけ少女漫画になって)誰か私をコミケに連れてって!


 たぶん明日には消します。「慈愛」は外部掲示板にて生ぬるい感じで開催中。

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