映画「ザ・メニュー」感想

 円盤でザ・メニューを見る。アニャ・テイラー・ジョイ目当てなので、内容なんざハナからどうだっていいっちゃいいんですが、とにかくヘンな映画でした。ミステリーかと思えばそうではなく、ホラーかと言えばそうでもなく、エル・ブジ的なるものへの批判かと問われればさらにそんなことはなく、正体のわからないまま、緊張感だけは100分を途切れることなく続いていきます。いっしょに見た人は「夢のような脈絡の無さ」と表現していましたが、それを志向したというよりは、役者のアドリブを許容するユルい物語フレームのせいで、結果としてそうなってしまった感じなのです。

 チョコ天冠とマシュマロ経帷子で、無抵抗のまま荼毘に付される気のくるったラストシーンを見終わってから、モヤモヤした気分を持てあまして監督の過去作を調べたら、サシャ・バロン・コーエン主演のアリ・Gがあるじゃないですか! そっかー、下ネタありの社会風刺ブラックユーモアとして見ればよかったのかー……って、そんなわけあるかーい! ともあれ、ザ・メニュー、商売女役のアニャたんがノースリーブ・ドレスでチラ見せするワキだけは、文句なしに最高でした(性的な消費)!

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