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法律を知る者は法律を守らない

いきなりショッキングなタイトルだが、事実である
法律とは、「〇〇をしてはならぬ、した者は〇〇に処する」と明記されているものであり、逆説的に言えば「〇〇しなければ罪には問われない」と知っているからだ

なんとなく有罪とか、見た目や挙動が怪しいから有罪なんてことは、ひょっとしたらある国もあるのかもしれないが、近代法治国家の日本においては、そんなことはない、と断言できる

たとえば「駐車禁止」。これを罪とするならば、まず「駐車」とはどういった事象を「駐車」というのか? から論じ始めるので、非常にめんどうな性格だな、と自分で自分をそう分析している。法曹界の未婚女性率が爆上がりなのも頷ける

だから、「駐車禁止」とは駐車状態であることを確認してから10分から15分経過してもなお駐車していたら、「駐車」の構成要件を満たし、オーケー有罪!となるわけだ。直ちに車両を移動できないことが「駐車」なので、「駐車禁止」の道路であっても「直ちに車両を移動できる状態」であるならば「駐車」ではない、「停車」だ。アウトになるのは「駐停車禁止」の区域だけである

SNSで、危険な発言をしたりすると「一定期間」または「無期限」、アカウント停止になることがある。本来アカウント剥奪のことをアカウントBAN(禁止)とし、アカバンと言っていたが、有期でも無期でもアカバンと表現したりする場合もある。皆、漏れなく警戒している

だが少し考えてみてほしい。例えばあまり「よろしくない」発言をしたとする。その「よろしくない」と判断するのは誰なのか?聞いている人が1人でも「よろしくない」と感じたら即処刑なのだろうか?そんなことはないと断言しよう。それは、その人の主観でしかなく、客観的にみて「よろしくない」と複数人、しかも運営チームが確認できた場合に処刑されるのだ。しかも、まずは「このままだとアカウントになにかする場合がありますよ?」という警告があるものである。独裁ではないのだから、よほど悪質な、いわゆる脅迫等に抵触する事柄や、「車両を運転しながら配信するな」と明記されているのに「俺は運転している」などと頻繁に発言してなければ一発アウトはない

法律家は、客観的にみて合理的な理由がなければなんらかの行動はしない。「なんで○○をしたの?」と問われて「なんとなく」と回答する法律家がいるとしたら、法曹界のひよっこだ。もっと修行してほしい。そして、法律家の発言をよく観察してみてほしい。「〇〇に違いない」「〇〇だと思う」「〇〇したつもり」などの発言はなく「〇〇だ」「〇〇した」などのように断言または主観を入れずに客観的事実を告げていることが多いことに気づくはずだ。そして書いてて思った。わたしの発言はまったくかわいげがないな・・・

----- お待たせした。前置きが長くなった
一般的に、何かを主張する場合や、お話をするときには「まずは結論から言いましょう」などと言われているが、実はわたしは結論はとっくにタイトルに書いている。「法律を知る者は法律を守らない」だ

ショッキングなタイトルのほうがキャッチーなので採用してしまったが、厳密にいうと、何をすると違法かを知っているから、平気で違法ぎりぎりの合法行為をやるのであり、実際に違法行為等を行うわけではない、と注釈しておく

こういう考え方をするから、一部の人には徹底的に嫌われるし、またその一方で、一部の人には徹底的に好かれるのだ

いっとき、理系女子、略してリケジョがはやったけれど、敵にまわすとやっかいだが、味方にすると心強い法律女子、略してホリジョはいかがだろうか?



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