猫と物件探し。
猫と暮らすことを決めた翌日から物件探しを始めました。
自分が住みたい家を出来るだけ具体的にそして優先順位を決めて紙に書き出していきます。
もちろん、絶対に譲れない条件は「猫可物件」。
続いて、「家賃」「間取り」「沿線」などを書き出していきます。
間取りでも譲れない点がひとつ。それは、玄関の先にもう一枚扉があることーつまり1Rは除外して探し始めます。帰宅の瞬間に外に飛び出てしまう危険性は排除しておきたかったのです。玄関前に柵を立てることも考えましたが、老猫とはいえ足腰元気な猫様。まだまだ押し入れくらいなら余裕で飛び乗る元気があり、簡単に柵を越えることは想像に難しくありません。実際、荷物の整理のため仏間に入らないようにバリケードをしていたこともあるのですが、最も簡単に飛び越えられてしまいました。なので、玄関先にはもう一枚、部屋に入るための扉が欲しかったのです。
さて、部屋探しを始めた季節は年の瀬。例年、1月から3月は引越しシーズンと言われます。年が明けたら一旦戻ることにして、それまではネット上に数多ある物件検索サイトで検索開始です。
多くのデータからすぐに探せるので手軽で便利なものですが、別々の物件だと思って見ていたら、写真の撮り方や名称が異なるだけで同じ物件だったり、扱う不動産屋さんの違いで家賃が異なっていたりもするのでかなりややこしいものです。
1K、1DK、と表記されていても、部屋の扉がなかったり、仕切りがアコーディオンカーテンになっていて、猫が通り抜けられる隙間があったり、写真では確認しきれないポイントも多々ありました。
敷金礼金の違いもかなり重要ポイント。今回初めて知ったのですが、「ペット飼育」の場合、敷金2ヶ月償却(返ってこないことが元々決まっている)の条件が主流らしいですね。時折、精算可能物件や一月分の物件もあったりしましたが、ほとんど2ヶ月分償却でした。
また、「ペット可」「ペット相談可」と書いてあってもそれは犬のことであって、猫ではないこともあるようでした。実際に聞いてみると、条件は「小型犬のみ」であったり、逆に「猫のみ」であったり、同じ「ペット可」でも物件によってだいぶ異なる様子。さらに、不動産さんに「ペット可に猫は含まれていますか?」と聞くと、「何匹ですか?」と聞き返されることが多く、「一匹です」と答えると「じゃあ問題ないです」と言われたので、複数飼いでペット可賃貸を探すのはよりハードルが上がるのかもしれません。
そもそも都内で賃貸でペット可物件が少ないんですよね。(もちろん家賃を天井無しにすれば話は別ですが)
何軒か不動産屋さんを周ったものの、エリア条件は同じなのでどこでも同じ物件を紹介されることが多い印象でした。
今まではとにかく「安い物件」が一番だったので、探し方や目の付け方が異なって面白かったです。
猫はおそらく私なんかよりもずっと長く家で過ごすのだから、少しでも居心地の良い環境を見つけたい、と思う一方で、いや、猫の居心地の良い家ってなんだ?と迷宮入りする日々。
できるなら猫を一緒に連れて回って、「ここどうかしら?」「うーん、日当たりが惜しいですね」なんて意見を伺えたらどんなに楽か、と何度も思いました。
ただでさえお引越しで環境の変化を強いてしまうことが申し訳ないのに、実際に猫と暮らしたらどうなるか…と私の想像の限りでしか対応できないので、物件決めも慎重になりました。
まあ結局、住んでみないと分からないんですけどね。
そんなこんなでなんとか契約に漕ぎ着けて、ドタバタを引越しをし、猫を迎えに行くのでした。
新しいおうち、気に入ってくれるかにゃん?