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矛盾を受け入れること

休日の朝、
久しぶりの美術館に高揚した

新設な、無機質で寒々しい美術館の
冷たさや静けさも嫌いではない
時代を醸す埃の、甘い匂いのする美術館は
もっと、好きだけれど

今回は前者、現美へ


【ときに川は橋となる】

オラファーエリアソンは
デンマーク出身の現代アーティスト
環境問題や自然を主題にした
インスタレーションが主な作品

やはり個展をするだけあって分かり易く
そして、今の流行り(日本の?)と
いうのもあるかな

氷河の動き

野菜染め

素材たち

「目で見えないものを可視化する」

氷の動き
デンマークから日本までの距離
植物の持っている色
鉱物の持っている性質

人間の目?脳?は、
たったの一瞬で判断する

アハ体験をやるとそのことを実感する
(画面をじーと見て徐々に変化する一部を
当てるもの、意外と分からない)

それが私たち人間が生きる時間の単位だと思う

世界は本当は物凄く大きいのに、
植物も動くのに、
地球はあまりにも大きな変化をしているのに、
そのことが人間の生きる単位で無いが故に、
たった一瞬という単位で目で見ることが
出来ないが故に、
人間はおざなりにしてしまうものらしい

そして私も、その人間の一人だ
iPhoneを使いGoogle Earthを眺め
飛行機にも乗る…


はなしかわって
その日の午後

映画館でもののけ姫を観た
1997年の、リバイバル上映だ

あぁスクリーンで観ることが出来る日が
来るなんて!


濃霧のなかの墨色の山脈が
スクリーンに映った時の
ぞくりとした高揚と言ったら、
無かった…

感想は、今はまだ噛み砕いている
まだまだ考えることがある

けれど、今日を総じて思うことは、

生きていかなくてはならない人間という動物が
生きていくために行うことで
この星を傷つけてしまうことがあるってこと

生きるとはそういう矛盾を知ること、
心に刻んで生きないといけないと知る

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