暗示・洗脳・催眠の対応策(二章、暗示・洗脳・催眠に共通すること){四、言葉を使って支配する}
この第四項は非常に大切なので覚えておいてほしい。
催眠という過程を経て洗脳をするにしても暗示をかけて操るにしても詐欺師は相手に話を聞いてもらえなければ文字通り話にならない。
逆に言えば詐欺師の話を聞かなければ言葉に耳を傾けなければ洗脳にも暗示にもかからない。
つまり会話のキャッチボールを成立させない状況を作り出せれば撃退が可能なのだ。
何故この項目が大切なのかはもう一度言うが催眠が「言葉」を使い行うところにある。
ピンとこない人にもう少し分かり易く言うと人に話しかけられて耳を傾けない人はまずいないというところにある。
つまり殆どの人間にある一定の効果を示すという条件を催眠は持っているのだ。
稀に「話を聞かない人」という例外にさえ出会わなければ誰にでもかかる可能性がある。
誰にでも通用する技術。
これほど強力な技術は数える程しかない。
なので詐欺師は話を聞いてもらう為会話のキャッチボールを一回でも成功させる為全力で良い人を演じるのだ。
その先にある大きな影響力を考えて。
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