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同じ時間を生きるということ

出会って3回目のデートで突然告白をしてくれた彼とは、
3ヶ月後にお付き合いを開始し
その3ヶ月後には一緒に住む部屋の契約を済ませていた。

普通に考えると、何もかもが早すぎる。
そんなに急展開で大丈夫なのか?!と
周りが心配するのも無理はない。
昔の私だったら、同じことを考えたと思う。

だけど、今の私にとっては
時間の長さはあまり重要ではなかったのかもしれない。
7年の恋愛の末に結婚をしてみても、
あっけなく終わってしまうこともあると
身をもって知ったのだから。

時間の長さやスピードではなくて、
一緒に過ごす時間の濃さや深さに
意味があるのではないかと思う。

どれだけ相手の人生に、
誠意を持って向き合うことができるか。
どれだけ自分の人生に、
相手を交える覚悟を持つことができるか。

...と、かっこいいことを並べてみたが
結局のところ98%くらいは
タイミングなのかもしれないとも思う。(笑)

一度結婚をしてみて感じたこと。
毎朝早起きをするとか、朝ごはんを食べるとか
そんな習慣は努力すれば変えられる。
だけど、何かを決断したり行動をする時の
判断基準となるような考え方や価値観は、
どんなに長い時間を一緒に過ごしたとしても
簡単には変わらないし変えられない。
だからこそ、自分の大切にしたいことやもの
譲れない価値観が似ている相手の方が
物事がすんなりうまくいくことが多い。

彼と私の大切にしたい価値観は
付き合い始める前からとても似ていた。
冗談を言い合って笑い合うだけはなく、
真剣なことをじっくり話す機会も作り
相手の考えや価値観を知ろうとする。
言葉で伝え合う努力をする。
そんなところがとても似ている。
過去の経験があったからこそ、
彼も私も多くのことを学んだし、
こうして出会うことができたのだと思う。

私たちはもちろん恋人なのだけれど、
恋人である前に、
お互いの弱さや不完全さを認め合うことのできる
同志のような関係だと思うことがある。

毎日ドキドキするようなロマンチックな恋愛とは
少し異なるかもしれないけれど、
私は彼と同じ時間を一緒に生きているという感覚がある。
日々感じたことを共有したり、分かち合ったり。
笑ったり、泣いたり、悩んだり。
そうやって過ごす時間が、今の私にはとても心地が良い。

「一生」や「永遠」は誓わなくていい。
変わらないものなんて何もないのだから。
だけど、彼と過ごす同じ時間が1日ずつ増えていくように、
そんな毎日が積み重なって、いつか振り返った時に
一つの人生になればいいなと思いながら、
私は彼と真っ直ぐ向き合いたいと思う。

今週末、大好きな両親に彼を初めて紹介する。
どんな週末になるだろうか。
期待と不安でドキドキソワソワしている。
桜が満開と迎えるこの3月の暖かい光の中で、
穏やかな時間を過ごすことができますように。

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