睫毛がはげても

マスカラで上手く上がったわたしの睫毛を友人がふざけて引っ張るので、「抜けちゃうよ、はげる、笑」と言ったら、
「睫毛がはげても変わらず一緒にいてあげる」
と返ってきた。

「睫毛がはげても変わらず一緒にいてあげる」

こういうのって、詩だよなあ、と思う。

変わらず一緒にいてあげる、
自分の存在があるということがわたしにとって喜ばしいことなのだと、淀みなく身軽に確信しているのが良い。

ふと日常からこぼれる詩だけを集めたTwitterを遺品としてインターネットの海の上に作るから、わたしのお葬式に参列する人には全員読んでほしい。

そんな叶わない夢を甘く抱きしめて、今日も都会の暮らしは楽しい。

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