詩/また同じ

汚い、汚い、汚い、
性を綺麗に言い換えただけの愛、そこには含まれずにこぼれてしまう愛、

自分の引き出しの乏しさと、子宮口の微かな痛み、混乱の中にもたち現れるのは自分の愚かさ、また恋愛、薄ぺらい、

毎度毎度懲りずに同じ理由ばかりで泣いている、愚かしい、通り一遍の、繰り返し、繰り返し、

全てなんて吐き出せないけれど、魂の抜けたような気だるい身体でそれでも思うのは歌うこと、歌うことなんだよ、シンプルな脳みそに生まれついたことに感謝だね、

興奮の水面が収まっていく、また、「わたしは平気」という型に精神がまとまり踏み固められはじめる、
手垢にまみれた粘土みたい、

それでも生きてやる、と思う先が芸術ですか、そうですか、当選おめでとうございます、あなたの分類はここです、聞き飽きた宣告が今日もじんじんと、

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