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神崎琴音
2022年5月18日 07:30
癒してあげる、とわたしが言う、そのとき損なわれるわたしの部分を、あなたはいとおしいその名でよぶ、さびしいと言えてしまうほど愚鈍で平凡な、あなたを見ていられないの、どうしてかみさまはわたしに、愛することのできる身体を与えたの。しんでいいよ、とだれもゆるしてくれない。きれいだね、かわいいね、きみのこころはうつくしいね、花が咲いたら見違えるようでしょう、美しい言葉に耐えられぬ
2022年5月1日 13:19
ケーキの入っている冷蔵庫を開けると漂う生クリームの、パーティーを待つ匂い、これからきみはあの人の元へと走るだろう、シャンパングラスなんてなくても、あなたを思うことはできるよ、手放さないもの、手放すもの、すべてが今夜だけは、きみのいのちを祝福しますように、祈るぼくをどうか照らして。