メモ:長編シリーズについて
「長編シリーズ」は実はひとつではない。
アホみたいにたくさんある。
だが、中学生の時に思いついて、高校生~大学生の時に書き続けていたシリーズが、自分にとっての原点となるものだ。
だから、これを形にするのが、まずもっての目標となる。
「JC」シリーズと自分が呼んできたものだ。「JC」は「女子中学生」の略ではない。そういう略語がこの世に存在しない時代から「JC」と呼んできたのだから仕方ない。
主人公の名前が「J」から始まっていて、「C」は「Christ」の略だ。
なにしろ中学生の時に思いつき、高校生の時に書いていた話なので、設定はいろいろ頭がよくない。第一話のサブタイトルなんて「反戦の十字」だ。
別に反戦がテーマでもなんでもないし、「十字」にも意味がない。キリスト教じたい、この世界では優位性を持っていない設定だ。
中高生は概してアホなのだ。(自分がアホなだけだが)
「J」から始まる主人公の名前なんて、恥ずかしすぎてここに書くことさえできない。存在しないわけのわからん名前だ。
思えば、主人公の名前には困ってきた。全然いい名前が思い浮かばないのだ。ある意味、数十年うっちゃってきたのは、いい名前を思いつけなかったから、というのも理由の三割くらいを占める。
自分の場合、主人公の名前が作品のトーンを決めてしまう。いい名前がすっと決まると、プロットもまとまる感じだ。だから、一番最初に、ここでは言えないレベルの「J」から始まる名前をつけてしまったのがいけなかった。自分の中では、その名前しかないのだ。他の名前にすると、自分の中の物語が違うものになってしまう。
それで悩んできたが、数十年かかっても良い名前を思いつけないのだから仕方ない。開き直ろう。主人公の名前は「ジ……」
やっぱりだめだ。この名前はアカン。
とりあえず、主人公は「J」(仮名)にしておこう。
まずは「JC」シリーズを書く。それが第一歩だ。
「JC」シリーズは、構想時は全10話だった。ノートには3話まで書いてある。序盤で止まってしまったわけだ。
第1話「反戦の十字」は、主人公が故郷の町を焼かれ、流浪の旅に出るまで
第2話「サブタイトル忘れた」は、主人公が故郷を滅ぼした敵に復讐しようとする話
第3話「密林の熱情」は、主人公が戦士として訓練を受け成長する話
これだけでは何のことかわからないが、要するに、主人公は旅立ち、成長を始めたわけだ。
第4話以降、戦いは激化していく。第5話あたりから主人公は生き別れの父親を殺しにアメリカ大陸を横断する(そろそろ訳が分からない)。
第6話くらいから、なんと主人公はほとんど出てこなくなり、ヒロインサイドの物語になる。というか、物語の状況(世界規模の戦争を描いている)の中で、主人公の存在価値が下がり(一兵士にすぎない)、ヒロインの存在価値が大きくなる。
主人公はヒロインの思い人としての機能しか持たなくなるのだ。ヒロインとともに状況を動かすのは主人公ではない別のキャラクターだ。
第7、第8話くらいでいろいろな秘密(おもにヒロインに関して)が判明し、最終決戦へとなだれ込んでいく。
第9,第10話で最終決戦が描かれる。当初の構想では、核で世界が滅ぶという感じだったが、その後の構想では「核」ではなく、別の脅威に差し替わっている。これは、最初に構想を練った時期――自分が中学生の頃は、核戦争がカタストロフのほとんど唯一のイメージだったのだが、それ以降、人類の滅亡パターンが多種多様に変化していったからだ。
端的に言えば、「気候変動」「地球温暖化」だ。この物語では、「地球温暖化から人類を守るために開発された技術が軍事転用される」というアイディアをメインの「ギミック」に使っている。
このギミックは、十年以上も前にネットに公開した(書いたのはもっと前だが)「ガンロード」という作品で使っているものだ。この作品自体、実は「JC」シリーズの後日譚なので、同じギミックを使っているのも当然だ。(後日譚を本編より先に書くのはいつものこと)
もちろんプロではないので、ネットのどこかでひっそりと公開されたまま、1000人程度しか閲覧していないので、周知のものとは言えない。同じようなアイディアが、もしも有名な作品で使われたら、もう死ぬしかない。
いや、むしろ、同じようなギミックをプロが思いついたりしたら、自信を持つべきかな。
このような愚にもつかない、誰も読まないことをぐだぐだと書いているのは、しばらく娯楽小説寄りの文章から遠ざかっている自分に対する訓練の意味と、あと、そろそろ眠るためだ。
自分の最大の欠点は、怠け癖、書かないことだ。小説を書くにあたり、自分に必要なことは、長い文章を書くことに慣れることだ。
おそらくここ数年、自分はまともな長さの文章をほとんど書いていない。そこを何とかしないと、小説を書くぞ、という決意があろうが、結局止まってしまう。(これまでも幾度となく試みたが、怠け癖が勝った)
このnoteは書いた文章をさくっとアップできるので、文章を書く練習にはいいなと思っている。
誰にも読まれないことを前提に書いているのだが、読まれるかもしれない、という適度な緊張感もある。あまり下品なことは書かないようにしないといけないな。
というわけで、そろそろ眠くなってきた。
明日、起きた後も、モチベーションを保てているか心配だ。