【仕事編・立ち行かなくなる】 0ポイントと出会う旅
同じ時間帯を歩いても、8月と今とでは影の出来方が違う。
ビルの間をぬって歩くと日陰が多くなった。
地球は回りながら太陽の周りをまわっているんだなあと思う。
魚屋さんをバックれた。
人の親切を苦しいと思うことに自己嫌悪が湧き、
出演した演劇の場では人との関係にうまくいかなさを感じ、
自分でも演劇を1本プロデュースし参加者と関係がとれず、
アパートの支払いが立ち行かなくなり友達の家に居候し居づらくなり、
一旦実家に戻ったら東京に戻れなくなった。
どうして自分がこんなに苦しくなるのか、そのことに困っていた。
平気になりたかった。
ちょっとやそっとのことなんでもないかのように、好きなことに邁進したかった。
それは叶わなかった。
「粒と星座」の言葉がやってきた今から振り返れば、無理もない、と思える。
刺激の素を拾いやすく、粒になりやすく、その運動はつながり線に連続していく。
今までとは違う土地で、今までとは違う人に会い、今までとは違う演劇世界へ飛び込み、今までと違う言葉(方言がない標準語)を使い、今までと違う生活(一人暮らし)をし、経験のない職業をし、情報がいっぱいの都会であちこち移動し。
止まない刺激の素は、膨大に粒となって、つながり線へ運動し続ける。「星座に成る」が間に合っていない、星座になって落ち着くことはないまま、次の行動へと急き立てられるように新たな刺激の素が溢れている明日へ突入していく。
そのときは自分のそういう、粒に溢れがちでつながり線の運動に連続しやすい傾向、を知らなかったから、うまく立ち行かない現状にただ打ちひしがれていた。
どよーん、としていた。
どうしたらいい、とか
なにがしたい、とか
なんにもわからなくてもや〜っとしてぶわ〜っとしてずずーんとしていた。
これは、その後も、たびたび訪れた。
今ならわかるよ。
無理もない。
自分の0ポイントの範囲にいなかった。
自分の0ポイントの外のことに指向していた。
ここからは、
・東京
・演劇
・仕事
・住処
これらを組み替えながら繰り返す日々だった。
手がかりのないまま、実験していた。
実は、ここからは、職場の順番が定かじゃない。
いつ、どの職業に就いたか、どのタイミングで東京に戻ってとかがガチャガチャしている。
実際、当時もガチャガチャしていたんだろう。
時系列があいまいなのだ。
だから順番はとりあえず考えず、だいたいこの頃だった、みたいなことを思い出しながら記述をしていこうと思う。
地元に楽器屋さんが新しくできた。
オープニングスタッフってよさそうと思った。
アルバイトとして働くことになった。
次回はこの経験を書いていこうと思う。
※ここまでに出てきた言葉はまとめています。
ひとりよがりな主観の言葉です。
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