修善寺温泉

修善寺温泉は伊豆半島の中でも最も歴史のある温泉です。

当プロジェクトでは、そんな歴史ある温泉と修禅寺というお寺を中心に栄えている温泉街を支援しています。

今回は、その「温泉」について深彫りしていきたいと思います。

修善寺温泉は、日本百名湯のひとつに数えられています。静岡県では、熱海温泉、伊東温泉と共に選出されています。

修善寺温泉の起源ですが、こんな言い伝えが残っています。

修善寺温泉の中心を流れる桂川で病気の父親の体を洗う親孝行の少年を弘法大師が見かけ、「川の水では冷たかろう」と気遣い、独鈷杵という仏具で岩を打ち、温泉を湧き出させたとされています。

そんなありがたい修善寺温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)となっています。透明で、温度は高めです。

病気の父親とその親孝行の息子のために、弘法大師が湧かせた温泉ですので、効能もずらりと。

【泉質別適応症】自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、
【一般的適応症】筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関 節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進

修善寺温泉は地域で一括管理されております。

高級旅館がずらりと並ぶ修善寺温泉ですが、高級旅館と同じ泉質の温泉が外湯でも楽しめます。

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『筥湯』

その昔、鎌倉幕府二代将軍源頼家が入浴していたという伝説の温泉です。檜造りで、昼間に入ると天窓から日差しが差し込みます。日光に湯けむりが照らし出され、幻想的です。お昼から味わう温泉は格別で贅沢の極みです。350円で高級旅館と同じ温泉が楽しめます。

修善寺温泉には入浴できる外湯は今のところ、『筥湯』だけです。地元の人たちが楽しむ共同温泉はちらほらありますが、ハードルは高め…。

まずは、筥湯をお楽しみください。

足湯だけでも、という方には、3か所の足湯スポットがあります。

①独鈷の湯

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川の中にたたずむ独鈷の湯。伊豆の踊子の名場面でおなじみの独鈷の湯です。

②河原湯

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独鈷の湯のすぐ近くにあります。

③杉の湯

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夜はライトアップされます。冬は熱燗を飲みながらゆったりと。

いかがでしたでしょうか。

私は修善寺温泉に住んでおり、度々『筥湯』を利用しています。

温泉会員になると(年会費1万円)、1回100円で入浴できるんです。

回数券も販売されており、こちらを利用すると250円となります。

『筥湯』の他にも地域住民の共同浴場なんかも利用します。修善寺温泉は温度が高めなので、子供には少し熱いようです。

夏場の温度と冬場の温度も違って、夏だとかなり熱いです。

ただ、温泉を愛してやまない伊豆市民からすると、大浴場で体の芯まで温まって一日を終えることは何事にも代えがたい至福の儀式なのです。

個人的な楽しみ方としては、仕事がお休みの日に13~15時くらいに旅館の日帰り温泉に入って、外の明るい風景を眺めながら1時間くらい過ごすのがおすすめです。この時間帯であれば、日帰り温泉をやっている旅館さんが多いです。かなりリッチな気分になって、リフレッシュすることが出来ます。

週の半分以上温泉に入っておりますが、温泉のよさは、①肌の調子が整う、②リラックスする、③ぐっすり眠れる、です。シャワーや家のお風呂で済ませると、冬場なんかは保湿しないとかゆみが出ますが、温泉だとかゆくなりません。また、大きな浴槽でお湯の温度が常に保たれているので、体が温まり、上がった後も温かさが持続します。そんなことで、これからの夏のシーズンは冷房の冷えを取るのに温泉は最適です。

また、もうひとつのおすすめは、外気浴です。外気浴は春夏秋冬とどのシーズンも最高です。温泉につかる、上がって外気浴、またつかる。これを3回転すると、すごく眠くなります。不眠症の方、試してみてください。

ということで、1200年以上前に弘法大師が奇跡の力で湧き出させた修善寺温泉。温度高めのさらっとした温泉は、入る化粧水です。ぜひ、一度、いや何度でも入りに来てくださいね!

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