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まちと人実践講座①|川崎の文化芸術資源とは?〜ことラーとつくる川崎のまちの写真WS〜


まちと人実践講座第1回|川崎の文化芸術資源とは?〜ことラーとつくる川崎のまちの写真WS〜
日時|2024年7月13日(日)13:00〜16:00
会場|川崎市役所本庁舎201・202・303・304・305・306会議室
講師|鈴木勇一郎(川崎市市民ミュージアム学芸員)
   稲庭彩和子(国立アートリサーチセンター主任研究員)
内容|
・まちと人実践講座ガイダンス
・川崎市写真コンクールについて
・川崎のまちの写真ワークショップ「Museum Trip 写真の中を旅しよう!」


まちと人実践講座がスタートしました。
講座のはじめに、この講座で取り組んでいきたい目標と、全6回の講座の中で大切にしていきたいことを共有しました。
まちと人実践講座の目標は、活動フィールドとなる川崎の「まち」と「人」にフォーカスを当て、自らの視点でまちの魅力を発掘し、ことラーらしい「アートを介したコミュニケーションの場」を実践することです。ワークショップやまち歩きを通して、川崎の文化芸術資源を学び、それらを活用したツアーを実践していきます。

今回は導入として、川崎市写真コンクールの写真を使ったワークショップ「Museum Trip 写真の中を旅しよう!」を通して、文化芸術資源と出会うことから始まります。
ワークショップを始める前に、川崎市写真コンクールについて、川崎市市民ミュージアムの学芸員の鈴木勇一郎さんよりレクチャーを受けました。
昭和32年「市政写真コンクール」から始まり、ユニークな「テーマ」で公募を行ってきたことや、時代と共に変化していったコンクールの変遷を知ることができ、写真との距離感が近くなり、ワークショップに入る準備ができました。

準備ができたところで、国立アートリサーチセンターの主任研究員の稲庭彩和子さんによるワークショップ「「Museum Trip 写真の中を旅しよう!」」へと入っていきます。

まずは、6名グループになり、川崎市写真コンクールの写真カードを使って、今日の気分で「トリップしたい」写真を選びます。写真に写っている気になるモノや場所を指し示しながら、今日の気分をお互いに確認し合い、グループで話しやすい雰囲気ができていきました。

雰囲気ができたところで、グループごとに部屋に分かれてファシリテータ役の進行で昭和30年代の写真(2〜3枚)を鑑賞をしていきます。まずは写真をじっくりみる時間を取ります。近づいたり、離れたりして1人で鑑賞し、写真の中でどんなことが起きているのか?どう感じたか?を話したくなった人から手を上げて、グループで対話をしながら鑑賞をしていきます。写っているモノからストーリーを想像したり、自分の思い出や経験に紐づく話などを聞くことができました。

その後、全員で集まり、鑑賞の中で気付いたことや感想を振り返ります。
・話し合う中で自分の感覚が変わって、新しい一面が見えてきた。
・1枚の写真からみんな思い思いのストーリーを話していた。
・ファシリテータが話しやすい雰囲気をつくっていた。
・ファシリテータが聞き手となり言い直してくれることでより認識が深まった。
などの意見がありました。振り返りから、見ている人たちの心の動きやみんなで一緒に写真を見る面白さ、ファシリテータの重要性などがみえてきました。

最後に稲庭さんより、「今、重要とされているのは、ミュージアムの収蔵作品や今回の写真のような地域の文化資源を、今を生きている人たちがどういうふうに捉えるのか?ということをミュージアム側の専門家と市民が一緒に考えていき、その知見を一緒に生成していくこと。このようなことを行うことで文化資源に新たな価値が生まれ、これをもっと活発にしていくことで、人々のつながりや世代を超えたつながりができる可能性がある。」というお話がありました。

今回は、ワークショップを通して、市民の撮った写真からコミュニケーションを育むことができることを体験し、アートを介したコミュニケーションって、こういうことなんじゃないかというイメージが深まった1日だったと思います。
(こと!こと?かわさきプロジェクトマネージャー 玉置真)

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