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驚くよね

 ぼーっとネットを見ていたら、眼が留まった。


朝日新聞(asahi shimbun)
‏認証済みアカウント @asahi
数十万人の遺伝子データ収集、まず従業員から 東芝募る
https://twitter.com/asahi/status/1166857515608338432

 がん治療を長年続けていると、がんの種類によっては、遺伝子検査結果により使える薬もあるので、その場合対象となる遺伝子の検査が保険診療でできる。確かに出来るのだけど、疾病の原因となる遺伝子があった場合、血縁者には一定の割合で同じ遺伝子を持つ人が居るのは、遺伝の仕組み上からわかる。特にお子さんの居る人は、遺伝情報が流失した際の子どもが受ける不利益の可能性には、かなり神経質になっている。

 残念ながら現在の日本では、遺伝情報を生命保険の加入審査等に使用することは法律関係で禁止されておらず、将来発病するリスクとして使うことは可能なのだ。(国によっては法で禁止している)

 私には子どもが居なく、終戦時に既に生まれていた老親が新規で生命保険に加入することもないので、あまり困る人が居ない。遺伝子検査の結果で治療の選択肢が増えるなら、守秘義務のある医療機関において遺伝子検査を受けるのに抵抗は無い。

 引用した記事では、どの程度遺伝子検査を受けた場合のリスク説明や、結果に対してのカウンセリングの用意が不明だが、医療機関でもない一般企業で、自社の従業員の遺伝子検査データを集めるというのは倫理的に大丈夫なのか疑問である。

本当にその収集方法、大丈夫なのですか?

がんサバイバー丸12年になるステージⅣの患者当事者。発がん時は今で言うところのAYA世代。就労しながら治療してます。