2023年度 報告書的なもの


事業概要
転貸と定期借家の仕組みを用いて空家空店舗の不動産広告にコンテンポラリーアートギャラリーをインストールする。今年度はそのプレ開催前の下ならし期
事業の特徴
·コンテンツとしてコンテンポラリーアートギャラリーを地域にインストールし、それを新しい不動産広告とする
·転貸と定期借家の組合せを用いる事で不動産の流動性を上げる
·クリエイティブ属性DIY属性の高い関係人口を地域に生む
それら次年度以降の活動をより円滑に行なって行く為に、今年度は地域と人と事業をうまく出会わせ機運を高めていく為に多数のWSを開催。
成果
比較的ターゲットを絞った連続ワークショップを三種(計19回)、比較的一般向けな単発のワークショップ12回を開催し、232人以上の参加者と、それ以外にワークショップ成果物掲示により述べ205人の不動産来訪と物件への問い合わせを計5件いただく。
成果の公表方法
成果の礎となった企画全体の企画書、WSを行う上でのタスク表、予算表、WS作成スケジュール表などのモデルケース、WSの要点動画と一部レジュメ、WS構成コンセプト、実際に行ってきた上で課題となった点などをアーカイブ目的のHP(https://kotohira-art.net/instructors/)にて順次可能な限り公開予定。
今後の課題
全体として狙った方向性は地域にも好意的に受け止められ、一定以上の効果と道筋は見えたと考えている。特に、仕組みとしての転貸×定期賃貸借という部分は効果が如実で、近隣地域住民からの不動産への問合せも幾つかいただき、既に同様の仕組みの導入を検討する近隣地域もある。一方で参道型の性格のある商店街の空き物件×コンテンポラリーアートというコンテンツの部分に関しても、概ね高評価ではあった。

·ただし現行の企画をほぼそのまま自走させる為には、予算的な面では地域でのアートへの消費と興味関心をますます向上させることと同時に経費を圧縮することが必要になる。
·経費の圧縮への対策を考える上でなら、誘致対象を「ギャラリーやアートチーム」と限定的に設定していたところを一部見直し、芸術系大学や意欲のある個人を取り込む事も検討することにする。
·属人性を下げ円滑で継続的な運営を考えると不動産/建築とアートという専門性が一定レベル以上のチームメンバーが複数人必要になる。
·特に、DIYを含む建築、内装、改装、の力を持ち、日常的にチームに関わるメンバーの存在は心強いだろうが地方においてはアート系人材よりも希少な存在であると言えるため、獲得手段育成方法の検討が必要。
·地域におけるアートへの印象はポジティブなものの、アートと事業への強い興味と関心をより高くより継続的なものにしていく為には商工観光事業者やその組合との連携がより望ましいのではと考える。
·特に、インバウンド事業の成長とナイトタイムエコノミーを考慮し、宿泊事業者をはじめとした観光関連の事業者と連携を行う事が最適な方向性だろうと考えている。
·それら様々な可能性を持って地元行政との連携を視野に入れ進めること、地域おこし協力隊をはじめとする様々な方法で都市圏からの人材補強を行う事が望ましい。
·また、地域での活動に対する認知度向上、ブランド力向上を考える場合、アートコンテンツをコンテンポラリーに限定的になりすぎる必要はなく大衆的であったり伝統的であったり様々なアート事業や文化的事業を行うこともまた効果的であると考える。
·具体的には転貸×定借の仕組みは活かす形で、同時進行で期間限定のコンテンツとして「コンテンポラリーアートギャラリー」以外の、クリエイティブ層が好むような例えば古本屋や古道具屋、レコード屋、民芸品店などの「カルチャー系」の店子まで範囲に入れるサブのプランも柔軟に検討する。
 

1.事業の背景と目的


·地方では家賃の安い賃貸物件が増える傾向が強く、一般的な不動産事業者による物件の掘り起こしもあまり期待できない上に、新規事業者の新規参入も期待が難しいため、何らか新しい方法で遊休不動産を賃貸物件化する掘り起こし作業を行い、不動産の流動性をあげる必要がある。
·不動産広告の主流がネット広告に移ったが、それに対応する事が難しい不動産事業者のみになったエリアは、そのエリアごと店子候補者によるエリア選択時の候補から消えかねないので、不動産情報をリパッケージし、リブランディングして情報発信を行なっていける事が望ましい。
·上述の「不動産の流動化」「不動産情報のリパッケージとリブランディング後の発信」の二つを限られたリソース内で効果的に行っていくためには、敢えて何らかのある程度狭めのセグメントを設定し特色のある不動産流通チャンネルを作る事が望ましい。 

·また不動産の流動性をあげるにしろ、エリアに集客コンテンツをはじめとする今後エリアが成長するビジョンと、増していく魅力=特色の共有が欠けると店子がつきにくいので、それらを満たしうる企画作りが求められる。
·今事業はそれらの条件を満たす今までにない仕組みと、その仕組みを活かすコンテンツとも組み合わせた企画であり、不動産の商品開発から加工、流通までを担うある意味で「不動産賃貸事業の六次産業化」であると考えている。
·今回のコンテンツとしてコンテンポラリーアートギャラリーを設定した大きな理由の一つとしては
琴平町のような寺社仏閣を中心とした伝統的観光地では最適なのではと考えた為。それは、インバウンド客が好むようなコンテンツをインストールすることができるだろうということと共に、旧来より寺社仏閣が時代の最先端の文化芸術を擁護、発信してきたという文脈的必然性も備えるからである。
·またアクティブでクリエイティブな層の取り込みは地域を活性させる要因の一つになり得るため、先鋭的でハイレベルな芸術や文化度が高く斬新で魅力的なコンテンツと今事業の相性が高いと考えた。
·アクティブなクリエイティブ層と重なる部分も大きいが、琴平のような過疎が進む古い観光地などでは古民家や廃墟化した遊休不動産も多く、地域のDIY力の増強は大きな意味を持つ。
さらに活かし方、使い道に困ることもあるであろう遊休不動産をどのような形で活かすか、またどのように修繕するかなど、飛躍的な思考と言っても良いアート的思考を持つ人材を地域に育てることでより高い成果を上げるとも考えている。

2.事業の内容


(1)事業の概要と手順
来年度以降の円滑な事業運営を考え、今年度はワークショップを多数開催する事で下図のような効果を考えた。

活動の核になるであろう事務局と事務局参加候補者の獲得と育成(①アートディレクター育成②アートプロデューサー育成WS)、また属性的にはその周辺に位置するであろうアート属性が比較的高い人や事業に興味がある人々の獲得と育成(③アート属性が高い人育成WS)、DIYと不動産属性の高い人の獲得と育成(④DIYワークショップ)だ。

活動全体の認知度向上、理解向上、ブランディングの相乗効果も考え、開催期間を極端に偏らせる事なく12月から2月の間に集中的にワークショップを開催した。
【進捗状況表】

(2)事業の取組詳細
取り組みとして開催したワークショップ群の詳細

<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.1  12/4②> 
「地域×アート」の概論や事例を学びながら、参加者それぞれが実際に企画に取り組む全4回の実践型プログラム。
本プログラムでは、東京都内のアートプロジェクトを中間支援する「東京アートポイント計画」や地域の多様な文化活動を生み出す「秋田市文化創造館」の立ち上げ等を担当した、【企画·編集者の橋本誠氏】を講師に迎え各地で開催されてきたアートプロジェクトの立ち上がりから発展や失敗を学びつつ、自身でも実際にアートプロジェクトのプランニングを行なって、講師である橋本誠氏にレクチャーを受けるというアートプロデューサー育成要素の強い連続ワークショップ。
第一回目は橋本氏の過去の経験を伝え聞き、その上で自分であればこういう企画を作る!欲しい!というアイデアを「地域×○○ワークシートとして記入し全体で共有、意見交換を行なった。

<DIYワークショップ 12/23-12/29④  >
合同会社廃屋/西村組から 派生ユニットである「炭鉱の女たち」をお迎えしてのDIYワークショップを開催。
古屋、古民家が今後激増する地方において、比較的安価に不動産を活かしていく為にも、不動産自体への意識のフォーカスをあわせて行くためにも、DIYのムーブメントを地域に育むためにもDIYワークショップを年末休みになるだろう日程に合わせて7日連続開催。主に、廃棄予定になっていた足場板を利用したベンチの作成を題材に行う。ベンチは重ねれば棚になり、並べればちょっとしたステージにもなるように制作。他にも現地での廃材や廃棄予定の物品を選別しガーランドにアップサイクルしたり、ベンチ作りで出た足場板の端材を皿に用いて簡単な床の間作りを実施(この後解体予定)

<アートの価値とは?アート作品への値段の付け方ワークショップ③12/24③>
世界の中でのアートの価値、なぜ現代美術は世界中で高額な取引をされているのか、そもそもアートとは何か?を社会的歴史的、文化的、個人的な価値として考えたり、さらにはその価格、売買、などを軸に思考。そして実際に香川県のアーティストに過去作ってきたアート作品を見せてもらいながら画商の立場になって付ける値段と自分自身の立場からつける値段のギャップを体験、考えてみたり、自身とアートの距離をはかり意識を高めるワークショップを開催。
アート·クリエイティブ属性高めな人、比較的全方位むけにキャッチーなワークショップ企画で、事業全体の認知度の向上を図る目的も。  

<山本高之を分解するワークショップ 12/26③①> 
国際芸術祭「あいち 2022」キュレーター(ラーニング)でもありアーティストでもある山本高之という人物を題材(サンプルとして)に開催。彼の制作を最新作からデビュー作まで遡り作家本人がプレゼンし、その後観覧者との対話によって制作動機や思考の方向性などを客観的に掘り下げていく試みを全体で行った。これにより普段個々人では深く掘り下げる事が難しいアーティストという存在との対話を効率的に行う事ができ理解が進んだ。

<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.2  12/27②> 
第一回と同様、【企画·編集者の橋本誠氏】を講師に迎え開催。前半はそもそもアートとは?を概論として事例と織り交ぜつつ展開。アートワーク←→共創型プロジェクトや市民アート的な話も行う。
後半も前回に引き続きミニワークショップ的な形でしかし少しふみこむ形で開催。地域×○○ワークシート記入し全体共有。次回、次次回に向けて具体的なプロジェクトのまとめ方をレクチャーされた。

<山本高之のサイレントコメディワークショップ 12/29③①> 
国際芸術祭「あいち 2022」キュレーター(ラーニング)でもありアーティストでもある山本高之が普段の作品制作をワークショップとして実体験し、いわゆる現代美術の作品に参加してみるという体験を通して、より深く現代美術に触れるワークショップ。参加者はまず前半車座になり、それぞれが自身の過去体験した思い出しただけで笑えるエピソードを披露し、共有する。次に後半はステージに向かうように咳を並べ替え全員着座し、順番にステージ上に上がり、無言で客席を見つめる。観客たちはあらかじめ共有されたエピソードを思い出し、笑いを浮かべる。その一連の様子をカメラに収め、作品としては後半部分だけを上映する。そうすることで映像を見る人間を含めて情報を共有しているものとしていないもの、そもそもそのエピソードを体験しているものの三者に分かれる。普段とは少し違ったアート体験を通して作品、作家、現代美術という概念への理解造詣を深めるきっかけに。

<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.3 1/11②> 
第一回第二回と同様【企画·編集者の橋本誠氏】を講師に迎え開催。前回前々回に学んだ各地でのアートの試みやプロジェクトを参考に、レクチャーされた企画の作り方、整え方を参考に、自身が考えた企画をプレゼンし、それを元に参加者と意見交換する中間発表。

<はじめての日本画ワークショップ 1/30③②> 
最新の若手日本画家で現代美術作家でもある新埜 康平さんに講師にいらしていただき、伝統的な技法、画材、花という一般的なモチーフを用いつつも自由で楽しい日本画の魅力を体験してもらう。
そうする事で、地元住民近隣住民の間でも認知度が高い金刀比羅宮にレガシーとして残る伊藤若冲をはじめとする種々の日本の古い作品にリスペクトを持って新しい目線で触れていく端緒とする温故知新をはかるワークショップを実施。

<切り絵ワークショップ「琴平景」 2/12③> 
琴平の灯籠群や高灯籠、狛犬、古い建物などを予め撮影してきてもらい、その歴史や時代的な背景などもお喋りしながら各自で決めたモチーフの切り絵を作るワークショップを開催。講師は琴平出身のアーティストである田岡和也さんに依頼する事で、景色や思い出、歴史などの共有が進み、地域やコミュニティへの意識の高まりだけでなく、言語だけに頼るのではないアートを通したコミュニケーションというものを体感してもらうことに成功。

<誰もみたことがないダンスを踊るワークショップ 2/12③②>   
国内外で活躍してきた元ダンサーの遠藤真帆美さんを講師にお迎えし、
新しい踊りを自分たちで作り踊るというワークショップ。「体の一部」と「擬音」を指定し、その部分をその擬音の通りに動かして、それを振り付けとするとか、例えば「悲しい動き」として作った動きを「楽しそうに動く」など、意識の外にある動きを作為的に作っていき、カッコよく調整し組み合わせる事で わかりやすくかっこいい踊りではなく一見すると素っ頓狂な動きをなんだかカッコよく楽しめるというワークショップを開催し、常識を飛び越えた先にある美しさを体感。
この美しさの創造は、琴平の全町民が踊れるというこんぴらふねふねというトラディショナルで洗練された予定調和の極みとしての踊りの対局であり、これも温故知新を図るコンテンポラリーダンスのワークショップとして成功した。

<春の妖精を作るワークショップ 2/17③①>   
アーティストで芸術士®︎でもあるミズカさんを講師にお迎えして、子どもたちを通して制作の純すいな楽しさ、その楽しさを人と共有する楽しさに触れるワークショップを開催。子どもたちは普段身の回りにある紙袋やクリアファイルなどを用いて妖精さんの帽子と妖精さんの羽を作るのだが、子供のリクエストで親子で制作を行うことになり、身近な人とクリエイティブを共有する楽しみに触れ、自身の子供だけでなく、隣人の子供の作る自由な制作にも触れることで自由な発想、クリエイティブな心にアートやクリエイティブの楽しさを通して属性を高めていくワークショップだった。また、この時制作された帽子と羽は日野自動車さんから貸与されたコンテナにて展示し、街道を歩く観光客や地元民の注目を集めた。

<公開習作会 オープンアトリエ 2/18③>   
それぞれ作品タイプも居住エリア、年齢や性別の異なる岡山や高松、広島で暮らされているアーティストの方々5名(juno mizobuti、矢野恵利子、yuka mizuhara、山田茂)に来ていただいて、公開で習作を作ってもらい、過去習作なども見せてもらったり、制作体験を行ったり、作品に対しての参加体験や、ものづくり交流をはかる事で、さまざまな種類のアーティストという存在に触れること、いろいろなアート作品に触れること、考え方を知ること、を促すことはもちろん、過去から現在に至るまでこんぴらさんにはアーティストが集い、作品が作られ、収蔵されてきた歴史にも思いを馳せ、土地への理解を深める。また通常行われるオープンアトリエと違い、習作会とめいうつことで、より作家という存在が美の探求の為に日々積み重ねる日常をおこなっているか職業として生きているかなどを理解してもらい、アーティストやクリエイティブというものがいかに日常的で身近な存在であるかを伝えることに成功した試みだった。

<祭りをDIYするワークショップ 2/18、25③①  >
金刀比羅宮のお膝元である琴平でも年中行事として行われる祭りを自分たちで一から作ってみるワークショップ。
絵を作り、場を作り、歌を作り、踊りを作りするアーティストの方々(幸山将大、佐藤啓、あんどさきこ)を講師にお迎え琴平の町を自分たちで実際に歩き、歴史や自然にふれ、感じたこと考えたことを歌や神輿に落とし込み、集合意識で祭り作った。そうやって自分たちなりのお祭りを作ってみることで、自分たちの住む地域や町に対しての意識、クリエイティブなマインドを獲得し、また洗練され現代まで引き継がれているお祭りに対してのリスペクトを持つことにもつながった。

<手打ちうどんを手で食べるワークショップ2/24③>
うどん店発祥の地を標榜する琴平に手食を研究するアーティストの八幡亜樹さんを講師にお迎えして、
香川県民のソウルフードである讃岐うどんを手で食べるワークショップを開催。うどんを小麦粉から手で打ち、うどんを寝かせる間に世界の手食文化と手食文化を通して見えてくる世界の歴史や琴平や香川のうどんの歴史、日本と世界の文化の発展、弾圧や勃興などについても語り合い、世界平和などへも想いを馳せることで、コンテンポラリーアートが持つ文脈と必然性という存在を体感し、その後実際に普段手で食べることがないだろううどんの手食を実際に行った。

<ワークショップ「インストールプログラム」12/24、1/19、1/20、2/3、2/4、2/9、2/10、2/23、2/24、2/27 ①②>  
翌年以降の事業実施を想定し、実際に関東と関西からそれぞれアートギャラリーチーム「トライフォルド大阪」、アーティストチーム「プロエピ」に講師としてご参加いただき、実際に空き物件を借りて模擬展示を行ってもらいつつな事務局向けの研究研修用インストール&アンインストールワークショップを開催してもらった。
現地で物件調査時に壁材や表面の加工、照明、水回り、施錠、セキュリティ、湿度、コンセントの位置、天井高、など アートの展示者が確認しやすい場所の共有に始まり、作品配送時に気を付ける水濡れ、接触における破損だけでなく圧や揺れによる破損が起こること、それに対して行う配送時の梱包について各作家がどの程度気にしてるのか気にしていないのか、あとは実際の展示作業を見せてもらえたことで持ち込んだ梱包材を持ち帰り時もリサイクルする為に軽バン1台分位の置き場が必要になることなど、実践に現地で見せてもらわないと気付きにくい部分、気になる部分を共有させてもらうなどして貴重な経験を得た。

<展示する側からの要望>
·最短でも、企画決定(今回で言うと発注)から展示開始まで3ヶ月の準備期間が必要。できれば半年。
·物件が決まった上で企画決定したい。
·物件がもし早めに決まったとしても、その詳しい情報がまとまっていない以上、一回リサーチに来るよりも柔軟に対応しやすい作品をチョイスして対応する方法を選択する場合が多いだろう。
例)小作品、連作、スペースがラフな作りでも相性の合うだろう作品。
·閑散期以外での開催も気になる。(思った以上の集客ではあったようで、繁忙期だとどの位の集客が見込めるのか?)

ーーーーーー
■物理的に展示スペースとして気になる部分
◆サイズ
展示スペースの広さ、使える壁のサイズ、天井の高さ、引きで作品を見られる距離、搬入口のサイズ、
梱包材を置いておけるバックヤードの広さ、作業時に寝泊まり可能なスペースはあるか?
◆展示方法
空き店舗の場合は躯体にダメージが出なければ基本的に色々な展示が可能。
ただし、空き家の場合は壁面にどこまで手を加えてかまわないかがわかりづらい。
◆付帯設備
·水回り(トイレ、お風呂、キッチン、水をとり流せる場所。)
·電気(照明、明るさ、色相、コンセント位置、使用可能電力量、)
·寝室
·バックヤード 梱包材や展示器具、その他諸々をおいておける

<特に>
✳︎特に展示スペース
広ければいいと言うわけではない。大きすぎても小さすぎても難しい。
手持ちで一人で搬入するなら関東からの参加もしやすいが、
手持ちが難しい場合は関東からの参加、特に何度も往復する必要性があるような参加は難しい。
✳︎特に梱包材をおいて置くスペース/バックヤードの有無とサイズ
今回15畳大の展示スペースに対して軽バン1台分/畳2畳半位の梱包材スペースが必要になった。
✳︎特に照明
作品をどう見せていくかを考えた時に、照明をとても気にする部分だそう。
特に今回、外光が入りにくい元銀行スペースを使われた事もあり、さまざまな意見が出たので、
あらかじめ確認すべき重要な点と言えるだろう。
また、消耗品である電球や蛍光灯の負担分を誰が負担するか、予め想定しておくことが望ましい。
今回は蛍光灯(約1000円/本)を4本追加した。
✳︎特に滞在制作スペース
度々話題に出ていたのがアーティストインレジデンスで、展示場所と制作場所が一体である必要はないけれども、一つのアイデアとして検討できる。

■環境的な話で展示スペースとして気になる部分
文脈的必然性を読み解く時間と機会がある程度欲しい。
◆集客力/売上
五週間で205人の集客(1日平均8,2人)は当初想定100人のほぼ二倍。
売上は先方の想定通りほぼゼロ。
(事務局想定では各チーム小作品が2、3作品、合計5万円から10万円程度の売上を想定)
◆広報広告力
今回は少なからず観光客も地元客も通る商店街に面していたこと、また日野自動車から借りられたコンテナを透明のカーテンでおおって事務局本部として利用したことから、衆目を集めることに成功し、結果的に集客に結びついたと考えている。
そう考えると、表通りに面していない物件だけでの運営はおそらくかなり難しいものになっていただろうと。
→半固定型の事務局兼カフェ的な物件を、事業展開想定エリアの表通りに用意するなどの対策を施すのが良さそう。
◆売上以外のインセンティブ
集客がこれだけ見込めるのであれば、作品での売上以外にもインセンティブは設けられるかもしれない。
→局所的な知名度UP、経験、プロモーション、楽しさ、地元の人たちとの交流など。
◆家賃
インセンティブを売上以外に設定するにしても
大きな売上が想定しにくい分、家賃設定は限りなく低く設定できることが望ましいのかも。
→家賃+売上パーセンテージバックとかの仕組みづくり。
◆ギャラリーと言う立場を再考
一般的にギャラリーは作品での売上を目指す組織なので、琴平でコレクターの市場が形成されていない現状下においてはギャラリーと言う立場を企画の中心に据え続ける事は最適ではないだろう。
◆セキュリティ、鍵の管理、そもそも鍵があるのかどうか
一般的なギャラリーはビル内にある場合が多く、建物全体のセキュリティと空間に対してのそれとで二重のセキュリティになる。一方で今回のプロジェクトでは強固なセキュリティは望めない。自然とそれを念頭に置いた作品セレクト、作家のセレクトになる。
また、空き物件空き店舗を調べていて想定外だったのが、鍵をすでに紛失している物件もあること。
鍵の設置から考えていくと空き家の一時的利活用としてはハードルが上がる。
◆時間
作業時間、展示時間の設定を考える必要がある。
作業時間に関しては、朝はどんなに早くても7時。できれば9時以降開始が望ましい。
施工時に大きな音が出るものは19時まで。それ以外も21時までが望ましい。(法律的には7ー19時)
展示時間に関して、今回は事務局スタッフの他作業との兼ね合いを考え、月火休の12時ー18時で当初は設定していた。
ただ、冬の寒さと日の速さで途中から12時ー17時に変更。
オープン時間は地域の休日と合わせて考える考え方と、週末を中心に考える考え方のどちらかになるだろうと。

◆車両関係 駐車場、搬入時の車の置き場所、
作品のサイズの都合で車両での搬入希望が想定より多かった。
関西からだと「スタッフ2名の移動費+作品運輸費」となるため、割安だった一方で、
関東からだと「スタッフ2名の移動費+作品運輸費」で考えても、割高だったため、
作品は運輸会社に依頼し、スタッフは新幹線移動となった。
(これにかかる時間と運転労力も加味すると、よほどの理由がない限り、関東からの自動車での搬入は難しい)
物件にインストール作業を行うにあたり、車を駐停車させることができるスペースがあるか、あらかじめ教諭できている方が望ましい。

◆音
設置時の騒音は近隣への迷惑になり得るので、あらかじめ予想できる場合は近隣への挨拶を行う際に予め相談しておこうことが望ましい。

<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.4 2/27②>
これまで同様【企画·編集者の橋本誠氏】を講師に迎え開催。最終回として特別講師にアーティストで様々なアートプロジェクトにもご参加されている山本高之氏も参加。
企画の最終報告会を実施。

<ことひら×ARTのこれまでとこれからを考えるワークショップ 2/28 ①②③>
琴平の参道、参道商店街を実際に歩き、建物の造形や街並み、一刀彫の商店などをみつつ琴平と金刀比羅宮が過去から今まで持っていたARTの文脈に理解を深めた。また、今事業の簡易的な報告を済ませたのち、一旦今周囲に存在するリソースと、求めるコンテンツや方向性を無作為に出せるだけ書き出し、第三者目線でアイデアをブレストするワークショップを開催予定。
最後に、次年度以降にどういった方向でぽうろジェクトを進めていくのがより効果的かをクロストーク予定。

<<ワークショップの企画運営で得た知見という成果>>

アートと町をうまく出会わせ、地域の認知、理解、機運を高める為のワークショップも多く行ったわけだが、以下にワークショップに関わる検証を記載する。
◆予算感
専門家の方をお呼びする際、単価表記で行うと、日額で2万円から10万円を目処にギャランティをお支払いしている。
(交通費宿泊費別)
専門性の高さ、希少さ、稼働時間、準備時間、利用資材、内容の難しさなどを加味して価格設定を行なっているが、
今回お呼びした講師の中でも著名な作家さんなどの場合、普段の1WSあたりの謝礼が30万円程度になる場合もあるという前提を考えると、今回は既存の人脈を活かしてお呼びすることができたが、一般的にはもう少し地域に根ざした講師の方や、企画時に専門家のサポートが必要になってくるだろうと考える。

なお、おおよそで稼働時間は1WSあたり最低4時間、最長で10時間程度となっている。
これは当初の見積よりも稼働時間が1~2時間程度長い。
これは、アート関係のワークショップの場合、準備と片付けにかかる時間が一般的なものより長いからと、講師と参加者の交流が想定よりも長引いた為。
◆スケジュール感
想定している希望の日時にブッキングしたい場合、おおよそではあるが希望の半年から1年程度先んじてお声がけしておくことが望ましい。
今回は開催の2ヶ月程度前から相談しはじめ、双方の都合が良さそうな日程を探りながらの開催となった。
これが可能なのは講師と企画者の間に予め信頼関係がある場合などに限られるだろうと考えられる。
◆タスク感
開催しやすさを優先して専門家に内容を丸投げするのではなく、地域とアートとのマッチングを促し、企画力を周辺や業界に見せていく為にも、背景との関わり、文脈的な必然性が高く、魅力的な内容を作っていく為には企画者にかかってくる責任は重く、必然タスク量も増える。

(3)参加者数的 成果

■参加者数 来場者数
<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.1  12/4②>
参加者数 9人
<DIYワークショップ 12/23-12/29④>
述べ合計 30人
<アートの価値とは?アート作品への値段の付け方ワークショップ③12/24③>
参加者数 22人
<山本高之を分解するワークショップ 12/26③①>
参加者数 7人
<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.2  12/27②>
参加者数 9人
<山本高之のサイレントコメディワークショップ 12/29③①>
参加者数 7人
<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.3 1/11②>
参加者数 4人
<はじめての日本画ワークショップ 1/30③②>
参加者数 17人
<切り絵ワークショップ「琴平景」 2/12③>
参加者数 18人
<誰もみたことがないダンスを踊るワークショップ 2/12③②>
参加者数 18人
<春の妖精を作るワークショップ 2/17③①>
参加者数 大人6人 子供12人 計18人 
<公開習作会ワークショップ/オープンアトリエ 2/18③>
参加者数 28人
<祭りをDIYするワークショップ 2/18、25③①>
参加者数 第1回 13人 第2回 27人 計40人
<手打ちうどんを手で食べるワークショップ 2/24③>
参加者数 8人
<ワークショップ「インストールプログラム」12/24、1/19、1/20、2/3、2/4、2/9、2/10、2/23、2/24、2/27 ①②>
[1、2]6人 [3]4人 [4]4人 [5]2人 [6]3人 [7]4人 [8]2人 述べ合計 25人
<ワークショップ「インストールプログラム」12/24、1/19、1/20、2/3、2/4、2/9、2/10、2/23、2/24、2/27 ①②に伴う 作品掲示物件に訪れた来訪客>
述べ合計 205人 問い合わせ計5件(うち2件は大家さんとの具体的交渉へ進む予定)
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【日別内訳】
土3 (内訳確認取れず)
日11人 (内訳確認取れず)
(月火休)
水5人 地元2人 地元外3人
木5人 地元2人 地元外3人
金5人 地元2人 地元外3人
土7人 地元4人 地元外3人
日5人 地元3人 地元外2人
(月火休)
水5人 地元2人 地元外3人
木10人 地元8人 地元外2人
金1人 地元1人
土5人 地元3人 地元外2人
日12人 地元4人 地元外6人 不明2人
(月火休)
水1人 地元1人
木10人 地元6人 地元外4人
金11人 地元6人 地元外5人
土19人(WS参加者17人?) 地元15人(うち、隣接市町村4人?) 地元外4人?
日8人 地元3人地元外5人
(月火休)
水8人 地元4人
木5人 地元2人 地元外3人
金3人 地元3人
土7人 地元4人 地元外3人 (うち、観覧は5名。残り2人は地元民でスタッフとの会話のみ)
日21人 地元1人 地元外20人
(月火休)
水1人 (成果物のみ地元1人)
木8人 地元外2人 (うち成果物のみ6人: 地元5人·地元外1人)
金8人 地元外2人 不明3人 (うち成果物のみ3人: 地元2人·地元外1人)
土6人 不明4人 (うち成果物のみ2人)
日15人 地元4人 地元外11人  (うち成果物のみ2人)

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<「地域×アート」の企画·編集により、地域の資源や文化と複合させながら地域の新たな価値をつくる!vol.4 2/27②>
参加者数 2人
<ことひら×ARTのこれまでとこれからを考えるワークショップ 2/28 ①②③>
参加者 想定数 17人

■記事広告·記事
https://bijutsutecho.com/magazine/news/promotion/28440
https://www.instagram.com/bijutsutecho_com/p/C3TwVNCvIXD/?img_index=1 580いいね
https://www.instagram.com/p/C3G4YLRvLoe/?img_index=1 837いいね

(美術手帖HPより) 
(美術手帖Instagramより) 

(四国新聞 地域 現代アートで空き家活用 琴平、連続ワークショップ開始 2023/12/24) 

3.評価と課題

①アートディレクター育成②アートプロデューサー育成WS
<目標>活動の核になるであろう事務局と事務局参加候補者の獲得と育成
数々の実践を経て来られた講師の皆様のおかげでとても参考になる資料に触れられ、知見を得られ、次に繋がっていくであろう経験を得ることができ、現事務局メンバーの大きな成長に繋がったことは間違いない。中でも、ワークショップの数をこなした事で事務局的経験とアートディレクター的部分に関しては現事務局メンバーの成長は大きかった。事務局の新メンバーの明確な獲得には至らなかったものの次年度以降の事務局候補者とアートディレクター候補者の興味関心も買うことができた。もう一歩引いた目線で企画や事業を見つめられるアートプロデューサー的要素に関しては今後、今年度の事業の検証、解説とレクチャーなどを通して更に深めていく課題である。

③アート属性が高い人育成WS
<目標>アート属性が比較的高い人や事業に興味がある人々の獲得と育成、ワークショップ参加希望者を内外から多く集め、満足度の高いワークショップを開催することができた。またSNS上での情報発信や記事広告の効果も高く、琴平×アートの印象は地元や近隣の住民だけに止まらずアート、カルチャー界隈での印象付が大きく成功できたと言って良いだろう。
げんに、遠くは岐阜や、岡山や広島、徳島高知などからの目掛けてのワークショプ参加者がいたことからも窺い知れる。

④DIYワークショップ
<目標>DIYと不動産属性の高い人の獲得と育成。
近隣住民や年末年始帰省中の大学生や社会人をターゲットに年末に開催したところ、特に40歳以下の若年層が参加者の中心に想定していたタイプの方々の参加はあった。ただし、想定人数を延べで20人ほど下回った。これはコロナとインフルエンザの同時流行があり参加予定者が集団感染したことと、地域的に正月三が日が最大のかきいれ時である為、年末の外出控えが重なったものと考える。
DIY以外のワークショップでも発熱を理由に予約をキャンセルした参加予定者は複数名見られたこともあり、日程の検討は課題だろうと考える。

★総評
総じてワークショップの内容はとても価値があるものになった。また、SNSでの発信と美術手帖という美術業界で最も信頼度の高いメディアに記事広告を出すことでその内容をネット上に残し続けらられることとなり、引き続き高い後パブ効果が期待できる状態を作れた。参加者数は先述の通り、コロナやインフルエンザの流行、地域性などの都合もあり、想定よりは若干少ない結果となった。一方でワークショップのために行ってもらった模擬展示に関連する集客数205人となり、これは当初の予想100名よりはるかに多く、また問い合わせ数も5件、そのうち申込につながりそうなものが2件生まれたことは企画の大筋に価値があるという事を示しているだろうと。あとはこれを自走していくように企画を微調整しつつ、地域にて他の企画も作りつつ、来年度以降に実装して試して行くことになる。
その為に、早急に検討すべき点は人員確保と(関連団体も含めての)組織作りだろうと考えている。
今回は専従スタッフが一人も居ない状態での開始だった。そして予算の都合もあり次年度以降も同様の想定をおこなっている。今年度は多くのワークショップを完成度高く短期間に行う為にオーバーワークになったことが事務局のスタッフ3名が高熱で順番に倒れることにつながったのではと推察される為、仕事の配分、組織作りが大きな課題といえよう。

■成果物について
成果物としてのワークショップは2月28日現在まで無事完遂できた。
上述の通り事務局スタッフの体調不良が重なったこと、2月28日夜にまでワークショップイベントを開催していることなどを含めてスケジュールに無理があったため、特に後パブ的にも他者が参考にする為にも有用な資料作成部分が手薄になってしまっている。
次年度以降に活かすためにも、他団体に活かしてもらうためにも、企画立ち上げ当初からの企画資料やらと動画静止画、関連団体情報やをアーカイブ目的のHP(https://kotohira-art.net/instructors/)上にて3月中をめどに順次掲載予定。そういった面で考えても、人員確保と組織作りが重要だろうと。

4.今後の展開
今回で大きく手に入れられたもの、保有していると認識できたものとしてはアートコンテンツ×不動産コンテンツを念頭に置いた魅力的な企画を作り運営する力と、その旨の認知度と、ブランド力。一方で想定よりも幾分手に入れられなかったものとしては核となる事務局メンバーの人員が挙げられる。
若年層の人員不足、特にアート属性という文化度の高い人員の不足は過疎地において当然考えられることではあると思うが、近隣の若年層が比較的コンタクトをおこなってきてくれた事を考えても、想定以上にアート属性が高い文化的でアクティブな若年層が琴平町内に少ないのだろうと推察できる。
そこで、このブランド力、認知度などを活かし都会からの参画者などを考えて行くことも一つの手段だろうと考えている。そのためには地方行政との連携を深め移住促進のメニューの一つに提案していく事が一つの方法だろう。
企画の仕組み部分である「転貸と定期賃貸借の組み合わせ」に関してと、そこに載せていくコンテンツとしての「アート」という組み合わせまでは不動産物件を活かして行く上で効果が高いものだと確信している。
その軸を急ぎ変更の検討をする必要まではないが、ワークショップの集客などを考慮する限り、より効果を上げて行くためにはコンテンポラリーアートギャラリー一本に固執し続けるのではなく、ジャンルとして大衆的なアートや商業芸術、なども効果的に取り込んでいくこと、また広告として誘致する店子もアートギャラリー以外の例えば芸術系の大学と提携したり、意欲のある若手作家によるアーティストインレジデンスやも検討することが望ましいと考える。
さらには将来的には「転貸と定期賃貸借の組み合わせ」を活かしつつ、古本屋や中古レコードショップなど、カルチャー系の店舗も検討可能である。

上でコンテンポラリーアートギャラリーに固執せずさまざまなジャンルを想定し始めた理由の一つに、今回想定の2倍の来訪数があった模擬展示において売買成立した作品数が想定の三分の一程度だった事が大きい。
今回の事業が初年度のプレ開催でもあるので、コレクターマーケットの成熟には程遠いにしろ、重要視していなかったことであれど、初期想定をかなり下回った事で先々に備えてアイデアを持っておくいて損はないと考えるためだ。
そして企画本筋としての経済的な出口になるアイデア·企画作りに欠かせないは、観光が盛んな琴平において主要産業である地元の観光業者、旅館業者との連携だろうと考えている。
具体的にはアート感度が高いインバウンド客をターゲットにした宿のアップデートがすすむ琴平の旅館の各室にコンテンポラリーアート作品をインストールする文化を醸成していくことを提案して行く。

最後に、組織作りに関して。 
まちづくりコンテンポラリーアートギャラリー事業をより効果的に進めるために、
任意団体である琴平芸術研究所を立ち上げた。当初まちづくりコンテンポラリーアートギャラリー事業をこの研究所内の一事業的な立ち位置に設定することを考えていたが、
限られたリソースを効果的に配置するためには、まちづくりコンテンポラリーアートギャラリー事業の事務局は事業(サービス)の開発に専念に近いほどの重心を置き、この琴平芸術研究所をアーツカウンシル的な組織に育てルことを検討している。そして今年度の事業で出会った事務局には入れないものの、関係していってくれるアートディレクター能力が高い人たちに、各自のインセンティブに沿う企画を部活動的な立ち位置で進めてもらうという組み方を検討している。


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