プラネタリウムの話

 意外と書きたいことがたくさんあるのかもしれない。そういえば小学生のころは作文を書くのは割と好きだったし、よくわからない作文の本にのったりラジオで作文読むのに選定されていたりしたのだった。嫌いになったのは、中学受験の時だと思う。思ってもいない求められる美辞麗句を書くのは死ぬほどつまらないからだが、これは今語りたいことではない。

 プラネタリウムの話をしよう。

 私の両親は自然体験の好きな人で、田舎でDASH村じみたことをしていた時期もあった。小学校もなかなかに野性味あふれる田舎であったから、天体観測などしていた下地がある。しかしそれ以上に影響が強いのではないかと推定しているのは「十二宮でつかまえて」(安藤なつみ・なかよし連載作品)である。スピカとかアンタレスとかの単語はここで覚えた。作品タイトルを覚えていなかったので検索した、多分これだし今めちゃくちゃ読みたい。私はちゃおっ子だったはずなんだが…。

 そんなわけで、大学生の夏ふと思い立って炎天下のなかプラネタリウムへ向かったのであった。当時まだお金を使うのが苦手だったはずだが、なかなか優秀な使い方だと今ほめてやりたい。

 プラネタリウムは、家族連れの来場する休日を除けばたいがい人が少ない。わずか500円程度で、涼しい場所で腰かけて綺麗なものをみながら知識浴も満たされるという夏向けナイスコンテンツだ。いや、冬もいい。冬の仕事帰りの寒くて心が折れそうなとき、ふと上を見上げるとオリオン座は簡単に見つかる(というか年間を通して私はオリオン座しかわからない、オリオン座は簡単なので最高だ)。

 今年は先週が初プラネタリウムだった。北極星や北斗七星の説明のあとにうつされる大熊小熊の図と星がどうみても一致しないこと、私はいまだに納得いってないが昔の描かれた絵の影響が強いのだろうからまあ仕方ない。


 新しいことを学ぶ時、知っている単語を増やすことが知識吸収への早道だと思っている。なんだって「わかる」がたくさんあれば面白いはずなのだ。そんなわけで分かりやすい初学者向けの本を探したところ私の知りたいことは「天文宇宙検定 公式テキスト3級」であった。ルビ付きの本だ。

 この夏は気が向いたら検定を受けているかもしれない。小学生理科レベルからやり直そうと思う。

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