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最近の嬉しかったこと7選

天気がいいだけで機嫌がいいような女だが、生きていると不思議と、何をどうやっても無理な日だってある。

そんな日は無理に明るくせずに、だらりとゆるりと適当に過ごしておけば、明日の朝には忘れている。

希死念慮も、時々あやされたいのかもしれない。「だめでちゅね、よーしよし」と、布団に包んで沈めてやれば、赤ちゃんみたいにガクッと眠って、明日の朝にはほら不思議。

そんな日々の繰り返しの中で、一年後、いや、3ヶ月後にはもしかしたら忘れているかもしれないであろう、嬉しかったことを記録しておく。(嬉しかったことって、なぜか忘れちゃうから。悲しいことは覚えるくせに)
どれもささやかで、愛おしく、私の胸にじんわり暖かさをくれた。最近の嬉しかったことたち。


デュラ村からのお手紙

最近Twitterでバズり散らかしていた「日本人死ぬな」の動画の人。
彼の暮らすアフリカの村で飼っている、津田という七面鳥のエサを購入できると言うことで、千円で購入した。
数日してから、かなり長文のお礼のメールが届いて、それがなんだか嬉しくて、Google翻訳にかける前に一度自分のチカラで読解してみた。たった千円でこんなに嬉しくなれるなんて、やはり「してもらうより、してあげる」の方が人は幸福になれると感じる。

英語圏の人が言う「兄弟」というニュアンスが大好きだ。「あなたは私の兄弟」とか「いつか会いましょう兄弟」みたいなやつ。すごく嬉しい気持ちになる。あのフレーズは私も積極的に使っていきたい。
千円で鶏の餌を買ったのに、顔の知らない誰かに励ましてもらう。「生きて、いつか会いましょうと」エールを送ってもらう。約束一つで人は頑張れたりするもんな。デジタル社会の不思議。幸福度は、イコール収入なんかじゃ絶対ない。

チープカシオを買った

スマートウォッチじゃなくて、高級なブランド時計でもなくて、本当の意味で「時間が見れる」だけの時計が欲しくて、色々見比べてスケルトンのチープカシオを購入した。
スマホで時間を見ると、ついXを開いてしまうが、腕時計があると時間を確認してすぐやるべき作業に戻れる。見た目も可愛いし、見るたび嬉しくなる。知りたいことだけ教えてくれる、ということも立派なサービスだ。余計なことはあえてつけないと言う潔さ。あと、シンプルに時計は可愛い。可愛いは楽しい、嬉しい、つまり、大好きだ。

翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて〜

時間がなくて映画館行けないかもと思っていたが、不意に時間ができて、慌てて見に行った。
このテイストの作品が好きすぎる。自分の人生もこのテイストにしたい。明るくてくだらなくて思いやりがあってテンポがいい。
くだらない恋愛をするより、翔んで埼玉を見た方がいいとよく思う。むしろ、翔んで埼玉より面白くない恋愛ならしなくて良い。これは忘れないように石碑にして刻んでおきたい
本作については、藤原紀香が面白かった。あと、作中に出てくる悪口が全部センス良くてたまらなかった。「滋賀県民にはその辺の雑草でも食わせておいたらよろし」というセリフと、「乳首、ドリルするな…」というセリフがかなり痺れた。センスが良すぎる。埼玉人ってやはり最高だと思う。関西人より、真に面白いのは埼玉人。

ウーバーイーツからのお手紙

金曜の夜なのに、飲みにも行かずにウーバーイーツで適当なご飯を頼んだら「今日も一日、お疲れ様でした♡」という、お店側からの手書きの手紙がついていた。
一瞬にして恋に落ちてしまうおぢの心になった。オタクくんの心鷲掴み選手権2023、栄えある優勝はこのお店だ、と思って心の中でトロフィーを授与した。
手書きの手紙って、かなり嬉しくなる。人の心を掴むなにかがある。たった一言なのに、こんなに嬉しい。ありがとう店員さん、店員さんもこんなに遅くまでお疲れ様でした。

郵便局のおじさん


旅行にいくためビザを取得したく、大使館まで現金書留でパスポートを送った。
現金書留で送るやり方に不明点があったので、郵便局のおじさんにいろんなことを質問しまくって、一緒にやり方を考えてもらった。事前に取得するより現地で申請した方がもしかしたらお金かからなかったのでは?!と後から思ったけど、おじさんが「旅行、楽しんできてくださいね」と言ってくれて嬉しかった。こういう一言を言えるのって、かなり素敵だと思う。私も言えるようになりたい。Have a nice day!みたいな感じのこと言いたい。言葉一つで他人を幸せに出来るなら、ガンガン使って、結果自分も幸せになりたいから。

こだまさんの新刊「西瓜になった父」

こだまさんほど有名なエッセイストになっても、文フリでコピ本を出すのか。文フリ出身の方だから、むしろこれが本懐だったのかわからないけど、こだまさんの文章が大好きなので、購入出来て嬉しい。旅行に行く飛行機の中で読むんだ。絶対幸せになれることが確定しているから。
本と一緒に、薬の紙袋がついてきた。実にこだまさんらしいなと思った。売れると人はアクスタだのTシャツだの、商売っけに火をつけて、訳のわかんないオリジナルグッズを売りがちだけど、こだまさんは薬の紙袋(処方箋薬が入ってるやつみたいな)を作るのか。やはりユーモアがある。誰にも似てない人が好きだ。こだまさんは誰にも似てない。こんなに売れてるのに、似ようともしてない。真の「カッコいい」が彼女にはある。オリジナリティと遊び心。揺るがない。


歯医者の先生


通ってる歯医者さんにいる先生の1人で、女性の先生がいるんだけど、話し方がすごく優しくて、自分もこうなりたいなと思うタイプの方で勝手に憧れている。
雑談してたら「私はあんまり旅行行かないで、家でのんびりしちゃう派なんですよねぇ。行ってもハワイくらいかな。ブランド物に全然興味ないからさぁ、綺麗な景色見てるだけで満足しちゃうよね」みたいな話をされており、医者なんだからお金なんてかなりあるだろうに、ブランド物に関心がないという女性、大好きだなと思った。兄嫁も同じタイプなんだけど、彼女も頭が良くて、話してて優しさが伝わるというか、他者を心地よくさせてくれる何かがあって、会うたび素敵だなぁと思う。
私が2人みたいに賢くて、お金が稼げていたら、確実にどうでもいいことをベラベラ喋り自慢してしまうと思うけど、2人は賢いのでそんなことしないし、知識があるのにひけらかさない感じがすごく上品で、憧れている。
こういう品の良さとか知性みたいなものって、どうやって育まれているのだろう。どんな趣味で、どんなライフスタイルをしてきたら、2人みたいになれるんだろうか。もっとお話し聞いてみたいなと思う。


最近の嬉しかったことをざっと書いてみたが
書いてわかる通り、嬉しいことは基本「人」だ。

物だってもちろん私を嬉しくしてくれるけど、人からかけてもらった言葉とか、手紙とか、こうなりたいなと思わせる何かを人の中に見つけた時、多分私は嬉しくなるのだと思う。

人と話すのは得意じゃないけど、決して嫌いなわけではないんだよな。臆さず、怯まず、ちゃんと人と会話をして、もっとたくさんの「嬉しい」を集めたい。
「嬉しい」は、たくさんあればあるほど楽しいもんな。よし、今日もゴキゲンに生きるぞ。

犬飼いたい