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7月28日〜31日の日記
春ぶりに実家に帰った。
春から一緒に住み始めた同居人と一緒に、帰省半分、旅行半分の愛媛凱旋ツアーだ。
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フェリーで愛媛に着き、父母と同居人と4人でご飯を食べる。そして父の髪をカット。
いつもはあまり尻尾を振らないことで有名である愛犬が、玄関先で猛烈に歓迎してくれて連れて帰りたいほど愛おしかった。
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祖父の家の玄関を開けるとピンクの丸ゴシック体の『おかえり』という四文字が目に飛び込んできた。
たった3ヶ月ぶりであるのでそんなに久々だとしみじみすることもないだろうと思っていたが、祖父祖母は少しうるうるしながら出迎えてくれて私もちょっとうるうるしてしまう。
おじいちゃんは私が中学生くらいの頃まで看板屋さんをしていた。パソコンがない昔は手でレタリングした文字をカットして看板を作っていたらしい。私が来る日の朝、十何年ぶりに手切りで作ってくれたそうだ。
夏の暑さに体調を崩してしまっているのか、祖父はかなり痩せてしまっていた。
何度もがんを患い入院や手術を乗り越えている祖父ではあるが、もうかなりおじいちゃんなので心配だ。
おじいちゃんの震える手で切った文字は、しかしながらやはり職人の技であった。
同居人に看板の話や、私の小さい頃の話などを嬉しそうにしていたのでこちらもしみじみと嬉しかった。ただいまと言えて嬉しかった。
父方の祖父祖母の家も訪れる。
私が実家を出て今の長崎に住まわせてもらうと言ったとき、確かに急だし心配していて、やめておいた方がいいのではと言っていたのは父方のおばあちゃんだった。
今回初めて同居人に会う。
同居人は見るからに優しそうだし、実際に優しさの塊だし、絶対大丈夫だろうと思ってはいたけれど、ちょっとだけ緊張した。
でもやっぱりすぐに打ち解けて、おじいちゃんもおばあちゃんも嬉しそうだった。振る舞ってもらったスイカをお腹いっぱいなのにいっぱい食べた。
帰り際、おばあちゃんが同居人に向けて『お前は優しい目をしている。』とRPGで主人公が言われるようなセリフを言っていて笑ってしまった。
そこから車で2時間半ほど、高知を目指した。
せっかくの四国だし高知に行ってみたい!行ってみよう!と勢いであったが緑が生い茂りまくりの下道を2時間半は楽しくも長い。車内でエレファントカシマシのモノマネをするくらいしかなかった。楽しかった。
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高知の夜の街は賑わっていた。大学生くらいの若者や外国人も多く、何だか久々に人を見た。といった感じだった。
出張の多い叔父からおすすめの店を聞き、夜はラーメンを食べることにした。外のベンチで10〜20分ほどもらったお冷を飲みながら待つ。
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案内された席は調味料や水の入ったやかんを挟んでほぼ相席であった。
隣の席には大学生の女の子2人組が座る。
美味しいラーメンを啜っていると、どうしても隣の席の会話が聞こえてくるもんで、この2人が先輩後輩でサークルかゼミか何かの帰りらしかった。
先輩のチャーハンが先に届き、後輩が申し訳なさそうに、かつポップに両手を合わせながら『チャーハン気になってて、一口もらってもいいですか?』と言う。先輩はええよ。と言い、後輩はほんのり大袈裟なくらいありがたがって美味しいですね!と言っていた。先輩はせやろ。と言っていた。
店を出たあと、私たちは2人して後輩の後輩力に驚き、感心し、興奮した。
先輩風を吹かしまくりの先輩。なかなかできない後輩ムーブを華麗にやってのける後輩。
高知の夜は熱かった。
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めっっちゃくちゃおいし!
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懐メロ聴きながらのドライブ、ホテルの朝食バイキング、海、おいしいパン屋さん、大分の真っ直ぐすぎる道、愛媛、実家と家族。ひとりも好きだけど、誰かと、また行こうねと言い合えてハッピーだ。
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